Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「あなたの旅立ち、綴ります」

夫が実家に帰っているので、今日は一日映画館で過ごしました。
1本目に「あなたの旅立ち、綴ります」を観ました。
原題は「The Last Word」、「最期の言葉」と言ったところか?



大女優シャーリー・マクレーンと、若手実力派のアマンダ・セイフライドが共演し、人生の終わりを
見据えた嫌われ者の老婦人と、始まったばかりのキャリアに悩む若い女性記者が、世代を超え
育む友情を描いたハートフルストーリー。
マクレーンとセイフライドはともに製作総指揮も務めた。
ビジネスで成功し、何不自由ない生活を送ってきた老婦人ハリエット・ローラーは、80代になって
孤独と死への不安を抱くようになり、自身の訃報記事を生前に用意しておこうと考える。
地元の若い新聞記者アン・シャーマンに、記事執筆を依頼したハリエットだったが、わがままで自
己中心的なハリエットを良く言う人は誰もおらず、出来上がった記事は理想とはほど遠い内容だっ
た。
そこでハリエットは「最高の訃報記事」ができるように、自分を変えることを決意。
愛され、尊敬される人物になるよう奮闘する。
そんな何事にも強気なハリエットと正反対な性格のアンは、しばしば衝突するが…。
(映画.comHPより)


何事も完璧にやり遂げたいハリエット。
自分に厳しい分、他人にも厳しいのです。
他人が手を抜いた仕事をしようものなら、自分でやってしまいます。
庭師からハサミを取り上げて、自分で庭木を刈ったり、家政婦から包丁を取り上げて、自分で調
理します。
そんなハリエットが、発作を起こして病院へ運ばれます。
すぐに意識が戻りましたが、医師から念のためにと言われ検査します。

翌日、ハリエットは赤ワインを飲もうとしてグラスを倒し、慌てて近くに有った新聞で、こぼれたワ

インを拭きます。
その目に写ったのは、新聞の訃報記事でした。
ハリエットは「死」を意識したことから、新聞の訃報記事が気になります。
…で、訃報記事担当のアンに依頼に行きます。

ハリエットは悪態は突くし、汚い言葉も吐くけど、なぜか憎めないんですよ。
気難しい偏屈な老女を、時にはコミカルに演じます。

ハリエットに出会い、鍛えられたお蔭で、アンは自分のやりたかった夢に向かって踏み出しま
す。
アンに出会ったお蔭で、ハリエットは自分のやり残したことをやれます。
地味なストーリーですが、なかなかの秀作だと思いました。
観終った後、心が温かくなる映画でした。