昨日、当直明けて昼過ぎに帰宅した夫。
一寝入りして風呂に入って、忘年会に行きました。
今回は総勢4名でちんまりと行なったようです。
翌日から休みになるからテッキリ二次会三次会と行くのでは?…と思っていたら、9時過ぎには
帰宅した。
あら、お早いお帰りで…。
開始時間が早かったので8時過ぎには二次会に行き、翌日仕事の人がいるからと、その人と二
人でサッサと帰ったようだ。
この地に来て、夫は職場の人と飲みに行くことが無い。
伝書鳩のように自宅と職場を行き来している。
人間関係があまり良く無いのか?
…で、帰宅して20分ぐらいで寝てしまいました。
たまたま点けていたテレビで「金スマ」を放送してて、邪魔をする者がいないで、じっくり見ました。
昨日は映画コメンテーターの「リリコさん」の波乱万丈な人生を放送してました。
以前、車を寝床にホームレス生活をしていた時期が有る…と、本人が話していたのだが、想像を
絶する生活をされてました。
リリコは18歳で歌手を目指して、浜松に住んでいる母方の祖母を頼ってスウェーデンから来日し
たのです。
日本語は挨拶程度しか話せなかったが、祖母宅に住んで食品工場のバイトをしながら日本語を
覚え、どうすれば歌手になれるか方法を考えていた。
そんな或る日、怪しげな男にスカウトされ、小さなプロダクションに入ることになる。
この怪しげな男が、後に苦楽を共にすることになる、リリコより22歳年上のマネージャー、守だっ
た。
リリコはプロダクションの先輩タレントの付き人や雑用をしながら、たまに歌わせてもらう生活をし
てました。
…と、ここまではよく有る話だが、この後大変な生活を送ることになる。
「困ったらいつでも戻って来なさい」と言う祖母の言葉を背に、祖母宅を出たリリコ。
プロダクションの社長宅に下宿させてもらうが、或る日閉めだされてしまう。
マネージャーと二人で「明日を夢見て」浜松から東京へ出て、あちこちに挨拶回りに出るが、なか
なか仕事に有り付けず、家賃が払えず追い出され、普通乗用車に寝泊りする生活を送ることにな
ったのです。
ガソリン代を優先させるから食費に回せず、高速道路の無料のお茶を何杯も飲んだり、ファミレス
のドリンクバーのみを利用して空腹を紛らわせり…と、ずい分ひもじい思いをしたようだ。
ファミレスの隣の客の食べ残しを「盗み食い」した体験には、涙が出ましたよ。
祖母宅に帰れば、生活が楽になる…と思うのだが、「成功するまでは帰らない」と心に誓っていた
から帰りませんでした。
どんな仕事も引き受け、Vシネマの端役でヌードになったりもしたが、生活の為に夜ショーパブで
働き、ショータイムで歌う生活を送ることになる。
苦楽を共にしたマネージャーの守は「お前は絶対に成功できる」とリリコに言うと、部屋を出て行
った。
プロダクションもマネージャーも無く、初めて一人きりになったリリコ。
これからは、自分で自分をマネージメントしていかないといけなくなった。
そんな時に、ショーパブの常連客から頼まれて、CMのナレーションやアニメの吹替えの仕事に
ありつく。
それが足掛かりになり、ついに「王様のブランチ」の映画コメンテーターの仕事に就くことが出来
たのだ。
今では来日したハリウッドスターに、単独インタビューをするまでになりました。
辛い時でもリリコは誰にも頼らずに頑張りました。
両親はリリコが小学生の頃に離婚しており、リリコは病弱な弟と母親と3人で暮らしていた。
母親は何かにつけてリリコに辛く当り、自分のことを「お母さん」と呼ばせなかった。
スウェーデンでは、当時アジア系の人間は珍しく、リリコは小学校でなぜか「チャイニーズ」と呼
ばれ、虐められていた。
家にも学校にも居場所が無い生活が18歳まで続いた。
なぜそこまで母は、リリコを疎ましく思っていたのか?
リリコがコメンテーターとしてテレビ出演するようになり、その姿を見て安心したかのように祖母
が亡くなった。
リリコは母親と連絡を取るようになったが、母親は毎日スウェーデンから「死んでやる」と言うメ
ールをリリコに送りつける。
「ピストルを買った。今から死ぬ」などと、尋常でない内容のメールに途方にくれたリリコは、離
婚した父親に、様子を見て貰うように連絡を取る。
その母も数年前に感染症に罹り亡くなった。
番組では父親に、母親はなぜリリコを拒絶するような態度を取り続けていたのか?と聞いてい
た。
スウェーデン人の父親が言うのには、「久代(母親)は、口では言わなかったがリリコの事を心
配していた」とのこと。
母親は想いとは逆のことを口に出していたのか?
亡くなってしまった今では、確かめる術が無い。
昨日はSPだったから11時過ぎまで放送してて、私も9時半ぐらいから見ていたのだが、目が
離せなくて風呂にも入らずに見ました。
私はこういう「根性と気合い」で頑張っている人が大好きですよ。
「おばちゃんは、あんたみたいに頑張っている子が大好きよ」と、言ってあげたいですわ。
リリコさんとは年齢が4歳しか違わないんですがね(+_+)
アイドル歌手には成れなかったリリコだが、持ち前の明るさと語学力を活かして、映画コメンテ
ーターとしての道が開けた。
これからの彼女の活躍が楽しみな私なのだ(^o^)丿