水木と続けて映画を観に行った私。
昼過ぎの回で観ると帰宅が夕方になるため、夫が帰宅する日はゆっくりブログUPが出来ません。
昨日は夫が帰宅しないので、のんびりUP出来ました。
だけどね、UP前の確認をしてる時に手が当ったか何かで内容が一部消えて、書き直したから余計
に遅くなりましたよ(@_@;)
…で、昨日はミニシアターに行き、アウンサン・スーチーさんの映画を観ました。
「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」
留学先のイギリスで知り合ったマイケル・アリスと結婚し、子どもを設け幸せな生活を送っていた。
敷いており、学生民主化運動を武力制圧する凄惨な光景が広がっていた。
暗殺されたアウンサン将軍の娘の帰国を知った民主主義運動家たちは、スーチーに選挙への出
馬を懇願する。
不安を抱きつつも民衆を眼前にして、立候補を決意するスーチー。
それは、家族と引き裂かれた辛い軍事独裁政権との闘いの始まりだった。(goo映画HPより抜粋)
↑まさかこれが夫との「今生の別れ」になるとは思いませんでした。
アウンサン・スーチーは、「信念」の女である。
一度自分が引き受けた事に関しては、どんなことをしても成し遂げるのです。
その為に家族と会えないことになろうと、軟禁されようと…。
立候補したスーチーは、軍によって自宅軟禁されてしまい、家の周りを軍人が見張っており、外部
との接触が出来ない生活を送ることになる。
反政府の動きを監視している独裁者、ネ・ウィン将軍は、スーチーの心の支えを無くそうと、夫マイ
孤独な境遇で闘い続けるスーチーの身を案じるマイケルは、ノーベル平和賞選考委員に彼女を推
薦してもらうよう働きかけます。
安全が確保されると考えたのです。
マイケルは彼女が大学在学中に書いた「祖国の民主化」に関する論文や活動記録を調べて委員
会に提出します。
そして功績が認められ、1991年にアジア女性として初の、「ノーベル平和賞」を受賞したのです。
スーチー役のミシェル・ヨーは、スーチーさんのVTRを観て、ずい分研究したようで、本人に成りきっ
てました。
この熱演ぶりには驚嘆しました。
監督はリュック・ベッソン、夫役はデイヴィッド・シューリス。
リュック・べッソンは忘れた頃に、良作を作る監督だ(私的な意見)。
デイヴィッド・シューリスは「セブン・イヤーズ・イン・チベット」に、登山家ハラーの親友役で出演して
おり、迫害される民族映画への出演が多いわね。
「静かな怒り」を表現できる役者ですよ^^
「国よりも家族を優先しろ」…と言う状況なのに、自分の死期が迫っていることを感じながらも、「今
帰国したら、君は二度と入国できなくなる」と、軟禁が解けて大使館から電話して来たスーチーを
励ますのです。
結局マイケルは、死ぬまでビザが下りなくてミャンマーに入国できませんでした。
スーチーも「出国すれば二度と入国できなくなり、夫と戦った年月が無駄になってしまう」と、出国
しませんでした。
夫が妻をこれほどまでに信じて応援するのは、なかなか出来ることでは有りません。
この映画では、民主主義運動家としてのスーチーではなく、困難な中でも夫と深い愛情で結ばれ
ていた一人の女性の姿を描いた映画だと思います。
それにしても、2010年に自宅軟禁が完全に解けるまで、数年間軟禁されては軟禁解除となる
生活の中でも、自分の信念を曲げず貫き通した強さは、どこから出て来るものなのか?
やはり、マイケルへの愛情に他ならないわね。
夫婦愛の結びつきに感動を覚えた私でした。