Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「のぼうの城」

午前中に家事を済ませて、昨日今日と続けて映画を観て来ました。
昨日は「のぼうの城」を観て来ました。
 



戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉(市村正親)は、最後の敵、北条家に大群を投じて
いた。
周囲を湖で囲まれ“浮き城”の異名を持ち、人々が平穏に暮らす“忍城”に対し、秀吉は2万の軍
勢で落とすよう、寵愛の家臣・石田三成(上地雄輔)に命じる。
忍城の侍たちに緊張が走る中、農民や子供たちと楽しそうに戯れる侍、成田長親(野村萬斎)が
いた。
城主・成田氏長(西村雅彦)の従弟で、智も仁も勇もないが人気だけはある不思議な男。
領民からは“でくのぼう”を意味する“のぼう様”の愛称で呼ばれ、皆に慕われていた。
そんな長親に密かに想いを寄せる城主の娘、甲斐姫(榮倉奈々)。
長親の幼馴染で歴戦の強者、丹波(佐藤浩市)。
その丹波をライバル視する豪傑・豪腕の和泉(山口智充)。
戦の経験は無いが“軍略の天才”を自称する靭負(成宮寛貴)。
緊迫する仲間たちを前に、長親は呑気なことを言って皆を唖然とさせるが、ある日、天下軍が遂に
忍城を包囲する。
成田氏長は「秀吉軍とは一戦も交えずに速やかに開城せよ」との言葉を残し、長親に城を任せ、
既に小田原に向かっていた…。(goo映画HPより抜粋) 
 
この映画はなかなか観に行かれず、危うく見逃すとこでした。
野村萬斎が、ひょうひょうとした「のぼう」を演じています。
「のぼう」は、「箸にも棒にもかからない」ような男なのですが、誰にでも身分関係無く接するので、
農民からの人望も厚く、人心を掴むのに長けた男なのです。
戦をすることになったときも、「のぼう様が言うなら、助けてやらねばならん」と農民が加勢するの
です。
のぼうが敵陣に出向き「田楽踊り」を踊るシーンは、野村萬斎の真骨頂です。
敵も味方も「田楽踊り」に魅了されます。
感動しますよ^^
 
…でね、映画の中で「日本人だわね~」と思ったシーンが有りました。
石田三成に水攻めされて、忍城の二の丸が沈んでしまい、軍や農民に「本丸に上がれ!」と
難命令を出すのです。
のぼうや甲斐姫が本丸に入るように言うのですが、農民達は泥だらけで逃げて来たので、土間
から上に上がらないのです。
土足で上がって城を汚してはいけない…と思うのです。
気付いたのぼうが土間に下り、甲斐姫も引っ張り、二人して脚を汚して畳に上がります。
農民を安心させて、城の中へ招き入れるのです。
こんな時まで、日本人は城を汚してはいけない…と気遣うんですよね。
日本人の心を観ましたわ。
 
この映画、水攻めのシーンが津波を彷彿させるため、公開延期となってました。
確かにスゴイ迫力で、東日本大震災の被害に遭われた方は、観るのが辛いシーンかも知れま
せん(>_<)
 
映画のラストには忍城が在った、埼玉県行田市の現在の風景や、戦の後の主要人物のその後
もナレーションで説明してくれます。
主役の野村萬斎もですが、脇を固める役者もかなり役のイメージに合っており、お勧めの映画で
す。
来週末まで上映しているかと思いますので、興味のある方は是非ご覧下さい。