先日からテレビで、22歳の元力士の男性が、兄弟子から度が過ぎた暴力を振る
われ、全治1年半という重傷を負ったニュースが流れています。
私は情報番組でインタビューに答えている青年の姿を見ました。
4年前の事件がなぜ今?…と思ったのですが、表沙汰になっていなかったようで
す。
男性は部屋に入門して、わずか7ヵ月で引退することになりました。
この事件は係争中です。
下顎を骨折していたのを、脱臼だと思われ整体で骨を入れられて悪化したとか。
あまりの傷みに部屋を脱走して、保険証も持たず、大学病院へ駈け込んで診察
を受けたら、緊急手術になったそうです。
全治1年半…って、物凄い大けがですよ。
そのケガの後遺症で、味覚障害を発症。
口もあまり開けられず、食べ物は小さく切らないと口に入らないし、しっかり噛む
と痛みが出るそうです。
食べ物の匂いは分かるけど、味が全く分からないそうです。
このインタビューを見て、切なくなりました。
よく年寄りが「食べる楽しみも無くなった」と言うのを聞きますが、味覚が無くなる
と、生きる楽しみが無くなりますよ。
事故で手足を無くしてしまったり、麻痺したとしても、好きな物を食べて元気を出
そう!…とか、あれが食べたい、これが食べたい…という楽しみは残ります。
この青年は、これから生きられるであろう年数、60年近くを無味乾燥な人生を送
るのか?
何だか…ね。
最近の若者はケンカの仕方を知らないのか、これ以上はいけない…という、限
度を知らないのか?
インタビューを見て以来、食事をする度に、被害に遭った青年を思い浮かべる
私である。