Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「モーリタニアン 黒塗りの記録」

昨日はミニシアターに行きました。

観たのは↓「モーリタニアン 黒塗りの記録」です。

ポスター画像

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悪名高きグアンタナモ収容所に収監されたモーリタニア人の青年と、彼を救う

べく奔走する弁護士たちの姿を、実話を基に描いた法廷サスペンスドラマ。

ハメドゥ・ウルド・スラヒの著書「グアンタナモ収容所 地獄からの手記」

を題材に、「ラストキング・オブ・スコットランド」のケビン・マクドナルド

監督がメガホンをとった。

弁護士のナンシー・ホランダーとテリー・ダンカンは、モーリタニア人青年モ

ハメドゥの弁護を引き受ける。

アメリ同時多発テロに関与した疑いで逮捕された彼は、裁判すら受けられな

いまま、拷問と虐待が横行する、キューバグアンタナモ米軍基地で地獄の日

々を送っていた。

真相を明らかにするべく調査に乗り出すナンシーたちだったが、正義を追求し

ていくうちに、恐るべき陰謀によって隠された真実が浮かび上がる。

ジョディ・フォスターが敏腕弁護士ナンシーを演じ、第78回ゴールデングロー

ブ賞で助演女優賞を受賞。

軍の弁護士ステュアート中佐をベネディクト・カンバーバッチ、モハメドゥを

預言者」のタハール・ラヒム、テリーを「ダイバージェント」シリーズのシ

ャイリーン・ウッドリーが演じた。(映画.comHPより)

 

重厚な社会派の映画でした。

タイトルの「モーリタニアン」とは、アフリカの地名で、モーリタニアン出身

の青年、モハメドゥ・スラヒの取り調べ時の記録が開示された時、黒塗りにな

っていて、重要なところが殆ど読めない状態になっていたことを示してます。

アルカイダによる「9.11アメリ同時多発テロ」…甚大な被害を出しまし

た。

アメリカ政府は躍起になって、首謀者や組織に協力した者、計画に携わった者

を探しまわる。

しかし、グアンタナモ収容所に収容され拷問された人は779人にものぼるが、

そのうち有罪は8人、その中の3人は上級審で無罪となった。

当時の国防長官ラムズフェルドの指示のもと、繰り返される拷問、自白の強要

が行われていたのだった。

起訴されずに長期間拘束されるのはおかしい!…と、人権派弁護士のナンシー

・ホランダーはモハメドゥの弁護を引き受ける。

軍属の弁護士であるスチュワート中佐は「モハメドゥをテロ首謀者の死刑第一

号にするよう起訴し、必ず有罪にしろ!」と命令される。

…が、スチュワート中佐は供述書などの資料に疑問を持つ。

有罪にしたい側と無罪にしたい側が、真実を明らかにするべく奮闘するが、

果たしてその結果は?

この映画で、ジョディ・フォスターゴールデングローブ賞助演女優賞

受賞した。

しかし、去年のアカデミー賞にはノミネートすらされていない。

不思議だわね。

アメリカの闇に触れた内容だったから?

国家の面目を保つために、スケープゴート(生け贄)を用意した感じがする

内容でしたしね。

映画の冒頭に”…… is based on” ではなくて、”….. is a true story”の字

幕が出ます。

「この映画は事実に基づいて…」ではなく、「この映画は真実を描いてます」

という意味です。

無実の罪で15年も拘束されてしまう…恐ろしい話でしたよ。