Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「殿、利息でござる!」

昨日はシネコンに行って「殿、利息でござる!」を観て来ました。


武士の家計簿」で知られる歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編
「穀田屋十三郎」を映画化。
時代劇では初主演となる阿部サダヲほか、瑛太妻夫木聡竹内結子松田龍平ら豪華キャスト
が共演。
物語の舞台となる仙台出身のフィギュアスケート選手・羽生結弦が、仙台藩の第7代藩主・伊達
重村役で映画に初出演を果たした。
「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」の中村義洋監督がメガホンをとり、時代劇に本格初挑戦。

江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。
寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも、年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田
屋十三郎は、町の行く末を案じていた。
そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付け
て利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。
計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私
財を投げ打ち、計画を進める。(映画.comHPより抜粋)

この映画、コメディー映画かと思いきや、感動作でした。
宿場町を再建するために、数人の町民が私財を投げ打って、殿様に貸すお金を集めるのですが、
なかなか思うように事は進みません。
このままダメなのか?…と思うと、その度に味方が現れます。

最初にこの計画を思いついたのは菅原屋篤平治でした。
冗談で口にしたら、吉岡宿の行く末を心配していた穀田屋十三郎が、本気になりました。
もし、この計画がおかみの耳に入ったら、打ち首です。
十三郎を諦めさせる為、篤平治は村の世話役の遠藤幾右衛門に相談するべきだと言います。
ところが、計画に反対すると思っていた幾右衛門が、子供の将来を考えると吉岡宿の行く末が
心配だったと大賛成する。
更には村役人の千坂仲内までもが、計画に賛同することとなる。
しかし、一杯飲み屋の女主人おときが、客に口を滑らせたため、計画が明るみになり、金儲けに
なると勘違いする者まで出て来て大騒ぎになる。

十三郎の弟で、家業を継いでいる浅野屋甚内が破格の援助を申し出る。
その真意は…。
妻夫木演じる甚内が、亡くなった先代の浅野屋甚内の遺言や考えを語るシーンに涙しました。
財産を増やす為でなく、名を残し威張る為でなく、世の為に人の為になろうと考える人がいるん
だな…と感動しました。

私の母方の祖母が、人助けをしても「してやった(助けてやった)と自慢するんじゃない。言うと
有難みが(感謝している気持ちが)半分になる。恩着せがましく言うんじゃない。黙っていても
その人は感謝しているのだから。」と、よく言っていた。

この映画、かなりお勧めします。
あぁ~本当に良い映画でした。
感動は心の栄養になりますね^^
元になった実話を小説化した「無私の日本人」も読もうと思います。

今、渦中の人になっている、舛添都知事にも観て欲しい映画ですわ(>_<)