堪能な語学と豊富な知識を駆使し、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として世界各国
自ら構築した一大諜報網をもって混乱する世界情勢を分析し、日本に情報を送り続けていた。
発給し、6000人の命を救った杉原の、知られざる信念や信条を描き出す。
監督はハリウッドと日本の双方で、数々の大作に携わってきたチェリン・グラッグが担当。
(映画.comHPより抜粋)
この映画の冒頭シーンで、タイトルの杉原千畝の名前の下に副題が付いてます。
ラテン語でPersona non grata(ペルソナ・ノン・グラータ)と副題が付いました。
「好ましからざる人物」を意味する、外交用語の一つだとか。
「歓迎されざる人物」を指すこともあるそうです。
これは千畝が、独自の捜査網から機密情報をすっぱ抜くから、対立国から煙たがられていた
ためだと思います。
今で言えば週刊文春の取材記者か?
映画では千畝の生い立ちなどの話は省略され、リトアニアの日本領事館に赴任し、ビザを発
給したことを中心に描かれてます。
完結に淡々と史実を映画化しています。
でもね、淡々としているけど、感動するんです。
ビザを発給するまで、かなり葛藤が有りました。
国に使える者として国に背くことは出来ない。
しかし、命が掛かっている人達を見殺しにするのか?…と。
だけど、千畝が学んだハルビン学院のモットー、「人のお世話にならぬよう、人の
お世話をするよう、そして報いを望まぬように」を思いだし、ビザを発給した
のでした。
うけたのは、千畝が発給したビザは「無効」との日本からの電報でした。
港で足止めされる、ユダヤ難民たち。
の窮状に同情し、乗船許可を出します。
私はこのシーンで涙しました。
大迫役の濱田岳の演技がまた上手いんですよ。
日本を経由し第三国へ出国することができたのでした。
も住んでいない所に領事館事務所を設置するように言われ、家族と共に引っ越して行くので
した。
終戦後に日本へ帰国した千畝は責任を取って辞職します。
千畝は「信念の人」だったのでしょうね。
信じたことは、とことん突き詰めて行く感じかな?
なかなかの良作だったと思います。
ただ、妻役は小雪じゃない方が良かったかな?
ちょっとイメージに合わない気がしました。
あくまでも個人の意見ですけどね。
機会が有れば、是非ご覧になって下さい。