昨日、ミニシアターに行って来ました。
まず1本目に鑑賞したのは「裸足になって」です。
(C)THE INK CONNECTION - HIGH SEA - CIRTA FILMS - SCOPE PICTURES FRANCE 2 CINÉMA - LES PRODUCTIONS DUCH'TIHI - SAME PLAYER, SOLAR ENTERTAINMENT
「パピチャ 未来へのランウェイ」のムニア・メドゥールが監督・脚本を
手がけ、声と夢を理不尽に奪われた少女の再生をみずみずしく描いたヒュ
ーマンドラマ。
内戦の傷跡が残る北アフリカのイスラム国家アルジェリア。
バレエダンサーを夢見る少女フーリアは、男に階段から突き落とされ、大
ケガを負い、踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。
失意の底にいた彼女がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ心に傷を抱
える、聾者の女性たちだった。
フーリアは彼女たちにダンスを教えることで、生きる情熱を取り戻してい
く。
「オートクチュール」「パピチャ 未来へのランウェイ」のリナ・クード
リが主人公フーリアを演じ、「女はみんな生きている」のラシダ・ブラク
ニが共演。
「コーダ あいのうた」で聾者の俳優として初めてオスカー像を手にした
俳優トロイ・コッツァーが製作総指揮を務めた。(映画.comHPより)
主人公フーリアは、バレエダンサーになるため、日々鍛錬している。
お金を貯めて母に車を買って、自分も国外に出ようと考えている。
そのために、闇で「闘牛」ならぬ「闘羊」に金を賭けている。
↑ エクスムーア ホーン こんな種類でした。
羊の横腹にペンキで「オバマ」「トランプ」「ビン・ラディン」「ジョーカー」
と、それぞれ名前が書いてありました。
頭と頭がゴツンとぶつかって勝負します。
鈍い音がします。
羊とはいえ、意外に迫力が有りました。
「闘羊」で勝って大金を稼ぎ、帰り道を急ぐフーリアを追って来る男。
金をよこせ!と掴みかかられ、階段から突き落とされる。
男がフーリアのカバンを物色しようとした時、話し声が聞こえ、人が近付いて
来る気配に、男は何も取らず逃げる。
フーリアは足首を骨折し、恐怖で失声する。
アルジェリアの内戦とテロの傷跡が癒えていない社会背景。
フーリアを襲った男は、テロ行為で逮捕収監されていたが、恩赦で出所してお
り、今回犯行に及んだのだ。
警察に届け出ても、面が割れていても逮捕しない。
不正がはびこり、罪を犯した者が罰せられずに野放しになっている。
事件後、フーリアは男と鉢合わせになり、恐怖に駆られる。
そんな彼女を助けてくれたのは、バレエ教室の前でたむろしている顔見知りの
若者たちと、仲良くなった聾者の女性たちだ。
この映画は、一人の女性が挫折を乗り越え、再生して行くまでを描いています。
イスラム社会で強いられる女性の生き方と、自分らしい生き方を模索するフー
リア。
宗教が絡むと問題が複雑化するのよね。
ラストで聾者の女性たちと踊るダンスシーン、密航に失敗し亡くなった親友ソ
ニアに捧げられてます。
手話を取り入れたダンスシーン、感動的でした。