Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「あんのこと」

先週5日~7日、私の実家に帰ってました。

8日は大量に洗濯して、昨日は終映間近な「あんのこと」を観て来ました。

ポスター画像

(C)2023「あんのこと」製作委員会

SR サイタマノラッパー」「AI崩壊」の入江悠が監督・脚本を手がけ、

ある少女の人生をつづった2020年6月の新聞記事に着想を得て撮りあげ

人間ドラマ。

売春や麻薬の常習犯である21歳の香川杏は、ホステスの母親と足の悪い

と3人で暮らしている。

子どもの頃から酔った母親に殴られて育った彼女は、小学4年生から不登

校となり、12歳の時に母親の紹介で初めて体を売った。

人情味あふれる刑事・多々羅との出会いをきっかけに、更生の道を歩み出

た杏は、多々羅や彼の友人であるジャーナリスト・桐野の助けを借りな

がら、新たな仕事や住まいを探し始める。

しかし突然のコロナ禍によって3人はすれ違い、それぞれが孤独と不安に

していく。

「少女は卒業しない」の河合優実が杏役で主演を務め、杏を救おうとする

破りな刑事・多々羅を佐藤二朗、正義感と友情に揺れるジャーナリスト

野を稲垣吾郎が演じた。(映画.comHPより)

 

杏は母親と祖母、団地に三人で暮らしている。

父親は居ない。

この母親が毒親で、娘のことを「ママ」と呼び、「生活費を稼いで来い」と、

売春を強要するクソ女だ。

娘を殴る蹴るしながらも「ママ」と呼んで、娘に依存し精神的にも支配する。

毒親を河井青葉が熱演してました。

あの演技が有ってこそ、杏の絶望感を観客にダイレクトに伝えられたのでは

ないかしら?

もしかして母親も子供の頃に、今は身体が不自由になっている祖母にDVの被

害に遭っていたとか?

家の中はゴミ屋敷で、捨てられていないゴミ袋が小積み上げてある。

この荒廃した家の中が、杏の置かれている状況を物語っていた。

ラブホで客のヤクザが覚せい剤を打ち、ぶっ倒れたおかげで、杏は刑事の多

々羅やジャーナリストの桐野と出会い、更生する道が開けるのだが…。

桐野の紹介で介護施設で働き始めた杏。

初任給で買った日記帳に日記を書き綴る。

最初はひらがなが多かった日記帳。

夜間中学で学び始め、少しずつ漢字が増えていく。

もがき苦しみ、やっと道が開けたと思うと、母親が現れてぶち壊して行く。

追い打ちをかけるように、コロナ禍が始まり、仕事先も学校も行けなくなり、

杏は誰にも頼れなくなる。

この映画は実話がベースだけど、実在の人物は一人ではありません。

幾つかの事件を合わせて、脚色したものです。

あの事件かな?この事件かな?と、思い当たる事件が複合化されてます。

観終わった後、頭の中で「どうして!」「なんで!」と想いが巡りました。

「後味が悪い」と思われるでしょう。

でも、あのラストだから観客の頭や心の中に爪痕が残せたんじゃないかな?

身の回りでこういうが起きていたのだと、忘れないためにもね。

河井優実、佐藤二朗稲垣吾郎の熱演、そして母親役の河井青葉の演技は

特に素晴らしかった。

観終わると暗い気持ちになりますが、是非、観てほしい映画です。