二本目は「望み」を観ました。
(C)2020「望み」製作委員会
堤幸彦監督と堤真一が初タッグを組み、雫井脩介の同名ベストセラー小説を
映画化したサスペンスドラマ。
一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、高校生の息子・規士や中学
生の娘・雅とともに、スタイリッシュな高級邸宅で平和に暮らしていた。
規士（ただし）は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊
することが多くなっていた。
ある日、規士が家を出たきり帰ってこなくなり、連絡すら途絶えてしまう。
やがて、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。
警察によると、規士が事件に関与している可能性が高いという。
行方不明となっているのは３人で、そのうち犯人と見られる逃走中の少年は
２人。
規士が犯人なのか被害者なのかわからない中、犯人であっても息子に生きて
いてほしい貴代美と、被害者であっても彼の無実を信じたい一登だったが…。
貴代美役に「マチネの終わりに」の石田ゆり子。
「八日目の蝉」の奥寺佐渡子が脚本を手がけた。（映画．ｃｏｍＨＰより）
犯罪をモチーフにした映画を二本続けて観たのは、さすがに疲れました。
行方不明になった息子の無事を祈る家族。
だけどそれは、加害者である可能性が大。
事件に関係しているのは１００％で、生きているなら加害者、亡くなって
いるなら被害者。
事件には無関係でプチ家出をしてて、フラッと戻って来るのが一番良いの
だが。
妹は兄が加害者ならば、自分の人生も台無しになってしまう…と思う。
父は息子が加害者になるより、被害者で有って欲しい…と望む。
母は息子に加害者であっても生きていて欲しい…と望む。
どちらで有っても悲劇だ。
でも、一番怖いのは、事件の詳細が判明しないうちに、押しかけて来る
マスコミだ。
未成年だから名前は出ていないのに、どこの誰だか調べて家にやって来る
のだ。
ＳＮＳ上では規士が加害者扱いされ、自宅や仕事場に嫌がらせ電話や落書
きをされる。
果たして規士は被害者なのか？加害者なのか？
事件に巻き込まれた家族と取り巻く人々、マスコミ、ＳＮＳの怖さを描いた
映画でした。
私が母親の立場だったら、息子が被害者と加害者の立場、どちらが良かった
だろうか？
息子には生きていて欲しいが、加害者であった場合は、家族全員が生き地獄
の人生を歩むことになる。
自分だけならまだしも、娘の未来を潰すことはできない。
被害者であって欲しくないし、そういう事件を起こすような人間では無いと
信じたい。
出演者も演技派が揃ってました。
特に妹役の清原果耶さんの演技が良かったです。
この映画も原作小説が読みたくなりました。
