Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「カポーティ」

昨夜、スカパー!で放送していた映画「カポーティ」を観ました。
公開当時は観られず、ずっと見逃し続けていた作品です。



05年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞の5部門にノミネート
され、カポーティ本人に生き写しの演技を披露したフィリップ・シーモア・ホフマンが、主演男優賞
を受賞したドラマ。
1959年11月15日、カンザス州ホルカムで農家の一家が惨殺される事件が発生。
ティファニーで朝食を」で、名声を高めた作家トルーマン・カポーティは、この事件に興味を覚え、
小説「冷血」の執筆を決意し、現地へ飛び、事件の容疑者ペリーと面会する。
(映画.comHPより)

私は実際のトルーマン・カポーティの姿や声は知らないが、この映画でカポーティを演じた、フィ
リップ・シーモア・ホフマンは、見た目も声もカポーティに生き写しだと言われていたようです。
実際のホフマンの地声は低いのだが、この映画ではカポーティに成りきり、甲高い声でセリフを
言っていた。
アカデミー主演男優賞を受賞したのも納得です。
ホフマンの演技は本当に見事でした。

それにしても、ノンフィクションというジャンルの小説を書くには、どれだけ精神をすり減らして行く
のだろうか?
カポーティは4年の歳月を費やして、この小説を書きあげた。
取材のために刑務所へ出向き、犯人達と会話し、友情を築き上げたのでした。
あの時代に、ここまで取材をしていたのかと思うと驚きです。
そして、「冷血」を書き上げた後、カポーティは精神が疲弊し、一冊も小説を書いていません。
短編集以外は書いていないそうです。

そして惜しむらくは、フィリップ・シーモア・ホフマンが4年前に46歳で亡くなったことだ。
ドラッグの過剰摂取による心不全だそうだ。
生きていれば、どんな役者になっただろう?
素晴らしい演技を、もっともっとスクリーンで観たかったわ。