Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「聖の青春」

今日、スカパー!で放送されていた未見の映画、「聖の青春」を観ました。



難病と闘いながら将棋に人生を賭け、29歳の若さで亡くなった棋士村山聖(さとし)の生涯を描い
た、大崎善生による同名ノンフィクション小説を、松山ケンイチ主演により映画化。
幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父
から勧められた将棋に、心を奪われる。
師匠との出会い、そしてプロ棋士として、羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、
まさに命を削りながら将棋を指した、村山聖の壮絶な一生が描かれる。
監督は「宇宙兄弟」の森義隆、脚本を「リンダ リンダ リンダ」の向井康介がそれぞれ担当。
羽生善治とは「東の羽生、西の村山」と並び称された村山を演じる松山は、役作りのため20キロ
以上も重増。
羽生役には東出昌大が扮した。(映画.comHPより)

ネフローゼを患っているのに、食生活に無頓着。
食べたい物を食べ、飲みたい酒を飲む。
どうせ自分は長生きしないから…と、将棋を指すことと、麻雀と漫画を読むこと以外には、興味を
さない聖。
もう少し、自分の身体に気を遣っていたら、寿命は延びていたんじゃないかな?
聖は進行性の膀胱がんに罹患し、腎臓にも転移し、29歳で夭逝したのでした。

天才と呼ばれる人は、常人と違う思考回路なのか?
聖は自己中心的で、他人を思いやることはしません。
実の両親や師匠にも、気遣いは全く有りません。
そんな聖に振り回されながらも、皆が聖を気に掛けてくれます。
何て幸せな男なんだろうか(-_-;)

そんな「我が道を行く」聖を松山ケンイチが演じ、リリー・フランキー染谷将太安田顕、柄本時生
が脇を固めます。
時には飲み屋で意識不明になるまで酒を飲んだり、時には将棋盤にへばりつきながら駒を指す、
羽生善治に勝つことを目標に、ジタバタする聖を松山ケンイチが見事に演じ切りました。

これね、聖の周りの人間は、本当に大変だったと思います。
もし、自分の夫や子供が、こういうタイプだったら、振り回されてクタクタになりますよ(>_<)
難病を患ってて、自分は他人よりも寿命が短いと言うことを、ずっと考えて生きてたから、どうせ
死ぬならやりたいことをやろう!…と思ってて、このような生き方を選んだのかな?

観終ってそんなことを感じました。


ともあれ、松山ケンイチの熱演は素晴らしかったです。
そして、意外にも羽生善治を演じた東出昌大、イメージに合ってました。
この映画、将棋のルールが分かっていたら、もっと楽しめたかも?