先週、図書館で4冊借りて来ました。
一番読みたかった本が↓これです。
この小説は映画化されて、来月公開が決定してます。
今、カンヌ映画祭の「ある視点部門」に出展されてるんですね。
去年だったか、新聞に書評が出ていて気になっていた本でした。
「あん」を書かれたのは、ドリアン助川さんです。
私は「叫ぶ詩人の会」の頃から応援してます^^
一時期、作家名を替えられてましたが、元に戻されて、私に取っては馴染みの有る名前に
なりました。
…で、この本は「どら焼き屋」さんを舞台に、店長とフラッと訪れた老女が「餡子」を巡って、
各々の人生に関わっていく話なんです。
この老女、手指が曲がっていたり、顔の神経が少し麻痺していたりと、外見に少し違和感
が有ります。
だけど、老女が作った「餡子」の味は、今まで口にしたことが無いぐらい美味しいのです。
文体が読みやすいのもあり、一気に読みました。
そして泣きました。
病気による偏見、その人生を受け入れて生きてきた老女と、人生を半ば諦めて流されるよう
に生きている店長。
このキャスティングはイメージどおりで驚きました。
彼ら以外は考えられない感じですよ。
既に内容を知ってしまった私ですが、映画がどのように仕上がっているのか気になるので、
この地で上映されれば必ず観たいと思います。
そして、「あん」がカンヌ映画祭で、「有る視点部門」を受賞することを願っている私である。