Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「準備と努力」は裏切らない

日曜の昼過ぎから、夫が実家に帰っているから、好きなようにテレビを観ています。
居住している社宅、あまりに古くて3年前には、将来的に取り壊す予定になってました。
…が、なぜか取り壊しが中止になりました。
それでね、この社宅には「BSアンテナ」が立っていないのです。
どうせ壊すのだから、必要が無いと思ったんでしょうね。
 
…なので、BSフジやBS日テレも映らず、NHKのBSプレミアムも受信できません(>_<)
そう言う事も有り、我が家ではスカパー!を契約して、映画チャンネルとドラマチャンネルを観られる
ようにしています。
 
日曜の昼からスカパー!で観た映画は、「キリング・フィールド」(1984年公開)と、邦画「オカン
の嫁入り」と「東京島」です。
スカパー!のように、海外のテレビドラマや映画を放送する場合、吹替え版と字幕版で放送されま
す。
字幕版の場合は、翻訳家の人が字幕をつけてます。
私は英会話を習いに行かなくても、字幕版を鑑賞しながら、英語を身に付けられる環境に有るんです。
 
…が、海外ドラマだと刑事物が多く、スラングがたくさん出て来ます。
どの番組を観ても、「ののしり言葉」が出て来ます。
日本語で言えば、「クソ喰らえ」「てめえのケツに突っ込んでな」みたいな、エグイ内容が多いの
です。
覚えて良いような、悪いような言葉が多いんですよ…(@_@;)
 
昨夜10時から、NHKで「プロフェッショナル」と言う、番組を放送してました。
同時通訳者の長井鞠子さんを取材してました。
この方は、同時通訳歴40年の精鋭です。
先日のオリンピック招致でも通訳されてました。
長井さんの通訳は、分かりやすいと評判です。
長井さんを置いて、他の人は…と言う外国の要人がたくさん居ます。
 
長井さんは、「準備と努力は裏切らない」をモットーに、依頼が来れば資料を読みこんで、出て
来そうな単語をピックアップして、手書きで単語帳を作っています。
つい最近は福島県で、原発問題について、仮設住宅に住んでいる被災者の方が出席して討論
会が行なわれた通訳につきました。
長井さんは「ふるさと」について、どう訳すか?…と頭を悩ませてました。
長井さんは「home country」や「hometown」でなく、「our home」と訳しました。
長井さんは、発言している人の気持ちを汲み取った、通訳をしていると評判なんです。
 
私生活では、40代前半で離婚し、子供は夫側が親権を持ち、子供と引き離されて…と、辛い
思いをされたようです。
その離婚騒動の後、「もぬけの殻」となった長井さんに、シンポジウムの通訳の仕事依頼が有
りました。
長井さんは疲れた日々で、単語帳を作れずに、仕事に行きました。
長井さんが通訳担当する人は、早口の上に専門用語が多く、しどろもどろの通訳になったそう
です。
仕事が終わった後に、「もう来ないで下さい」と、シンポジウムの担当者に言われたそうです。
40年間の同時通訳の中で、ただ一度、準備を怠ってしまった結果でした(-_-;)
 
「ちゃんと仕事が出来なかった」…、その悔しさをバネに、長井さんは同時通訳の仕事を続けて
いたのです。
長井さんは「同時通訳は格闘技だ」と言われてます。
発言している人の言葉を聞き逃さないように、そして聞いている人に分かりやすいように…と通
訳しないといけないので、瞬発力も必要なのだとか。
仕事が終わるとガックリ疲れるようです。
 
世の中、スゴイ人がたくさんいますね。
あれぐらいの「気合いと根性」が有れば、まだまだ同時通訳業は継続出来そうですよ^^
すっかり長井さんのファンになった私である(^o^)丿