Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「さよなら渓谷」

今日は夫が半月ぶりに日勤になり、朝出勤しました。
夕方5時半には帰宅しますが…(@_@;)
さっさと洗濯を済ませて、ミニシアターに行きました。
「さよなら渓谷」を観て来ました。
 ポスター画像
真木よう子が「ベロニカは死ぬことにした」以来7年ぶりに単独主演を飾り、吉田修一の同名小説を
映画化した人間ドラマ。
緑豊かな渓谷で幼児殺害事件が起こり、容疑者として実母の立花里美が逮捕される。
しかし、里美の隣家に住まう尾崎俊介の内縁の妻かなこが、俊介と里美が不倫関係にあったこと
を証言。
現場で取材を続けていた週刊誌記者の渡辺は、俊介とかなこの間に15年前に起こったある事件
が影を落としていることを知り、2人の隠された秘密に迫っていく。
ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「まほろ駅前多田便利軒」の大森立嗣監督がメガホンをとり、監
督の実弟大森南朋も週刊誌記者・渡辺役で出演。(映画.comHPより抜粋)
 
この映画は「真木よう子」在りきで作られた映画です。
キャスティングが良かったです。
夫役の大西信満もイメージにピッタリでした。
 
映画の内容は、隣家で起こった幼児殺害事件を発端に、15年前の事件の被害者と加害者が絡ん
で来ます。
「事件」とは、映画のチラシにも広告されているように、レイプ事件の被害者と加害者のことなんで
す。
隣家で起こった事件の犯人と教唆したとして、尾崎俊介が事情聴取を受けます。
取材に当っていた渡辺と部下の小林は、ひょんなことから15年前のレイプ事件について知ることと
なる。
そして、かなこと俊介の奇妙な同居生活を知り…。
 
この映画は、内容が暗い映画なので、評価が分かれると思います。
映画の中盤で、かなこが俊介に言うセリフ「あたしが死んで、あんたが幸せになるんなら、あたしは
絶対に死にたくない」、ここがポイントなんですよ。
そしてラスト近くで、かなこは俊介に「あたし達は幸せになろうと思って、一緒にいるんじゃない…」
と言うのです。
 
映画の予告動画では、「憎しみか、償いか、それとも愛か?」とナレーションが流れます。
憎しみをぶつける為に加害者と一緒に暮らし、虚偽の話を警察に証言し、夫を拘置させる妻。
償いのために、無実なのに警察で罪を認める夫。
加害者が起こした罪は、女性に取っては生涯抱えてしまう傷痕だ。
簡単に癒える傷ではないし、償える物では無い。
 
だけど観終わった後、「憎しみや償いから生まれる愛も有るのかも?」…と思いました。
内容が重いので、手放しで勧められる映画では有りません。
ラストは記者の渡辺が、俊介に質問するところで終わります。
俊介が質問にどう答えたのか、映画では描いてません。
観終わった時に「あなたは質問にどう答えますか?」…と、観客に問いかける映画でした。