今日は夫が夜勤明けで寝ている間に、買い物を兼ねて出掛けて映画を観て来ました。
「はじまりのみち」
日本を代表する映画監督・木下惠介の生誕100周年記念作品で、木下監督の若き日の姿を描いた
人間ドラマ。
戦中、脳溢血で倒れた母を疎開させるために2台のリヤカーに母と身の回りの品を積んで山越えを
したという実話を軸に、血気盛んな映画青年として軍部ににらまれ、松竹を一時離れるきっかけと
なったエピソードなどを盛り込みながら、母子愛の物語を描き出す。
アニメーション映画「カラフル」「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」などで高い
評価を受ける原恵一監督が、自身初の実写映画に挑戦。
ヤカーに母を寝かせて移動する…と言う、淡々とした映画です。
地味な内容だけど、感動しましたよ。
田中裕子は脳溢血の後遺症で言語障害が有り、殆どセリフが無いのですが、表情で演技してま
す。
荷物を運ぶのに雇われた便利屋を、濱田岳が演じてますが上手~い!
すっかり主人公の加瀬亮を喰ってますよ。
映画のラストには木下恵介監督作品の一場面が流れます。
私は「ニューシネマ・パラダイス」のラストシーンを思い出しました。
「カルメン故郷に帰る」「樽山節考」などの作品が流れます。
疎開した家などの現在が映ります。
映画の中では中学生ぐらいの年齢だった宿屋の女の子が、現代では老婦人(女の子本人)に
なっていたのは、年月を感じました。
戦後68年だから、当時15歳でも83歳になりますね。
放送されてました。
私は木下恵介は、脚本家かプロデューサーかと思ってましたが、映画監督だったんですよね。
名前は知っているけど観たことが無い名作映画が、実は木下監督の作品でした。
「カルメン故郷に帰る」「喜びも悲しみも幾年月」は観たい作品です。
「はじまりのみち」、映画好きな方には、是非是非お勧めしたい作品でした。