一昨日、「パリのちいさなオーケストラ」を観て来ました。
(C) Easy Tiger / Estello Films / France 2 Cinema
パリの名門音楽院への編入を認められたアルジェリア系の少女が、指揮者へ
の夢に挑む姿を、世界的指揮者チェリビダッケに師事して自らオーケストラ
を立ち上げた、ザイア・ジウアニの実話を基に描いたヒューマンドラマ。
パリ近郊の音楽院でビオラを学ぶザイアは、パリ市内の名門音楽院に最終学
年で編入を認められて指揮者を目指すようになる。
しかし女性指揮者は世界でわずか6%しかいないという困難な道のりで、ク
ラスには同じく指揮者志望のエリート、ランベールもいる。
高級楽器を持つ名家の生徒たちに囲まれるなか、ランベールの仲間たちから
は田舎者と見下され、指揮の練習の授業では指揮台に立っても真面目に演奏
してもらえない。
やがて彼女は特別授業に来た世界的指揮者セルジュ・チェリビダッケに気に
入られて指導を受けることになり、道がわずかに開き始める。
「涙の塩」のウーヤラ・アマムラが主人公ザイア、「預言者」のニエル・ア
レストリュプがチェリビダッケを演じたほか、主要キャスト以外の配役には
現役の音楽家たちを起用。
監督・脚本は「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」のマリー=カスティーユ・
マンシヨン=シャール。(映画.comHPより)
アルジェリア系フランス人で、オーケストラ女性指揮者ザイア・ジウアニの
半生を映画化しています。
ザイアは7歳の時にテレビから流れる「ボレロ」の演奏を耳にし、伝説的指
揮者のセルジュ・チェリビダッケの指揮を目にし、指揮者になりたいと夢を
持った。
音楽好きな父親の影響で、音楽学校へ進学したザイアとフェットゥマ。
高校3年生の時、双子の妹フェットゥマと共に、パリの名門リセ・ラシーヌ
高校に編入する。
平日の午前中はラシーヌ高校の音楽特別クラスで学び、午後はもともと所属
しているサンスに在る音楽院でザイアはビオラを、フェットゥマはチェロを
学んでいる。
そして特別授業で訪れたチェリビダッケに誘われ、日曜に指導を受けること
になった。
多忙な日々を過ごす毎日。
忙しさで潰れそうなザイアを心配した父は「あれもこれも、やろうとするな」
と、目標を一つに絞ることを提案するが…。
原題は「ディヴェルティメント」、イタリア語で「楽しみ」「娯楽」の意味。
ザイアが皆と立ち上げた「ディヴェルティメント・オーケストラ」の名前の
由来です。
演奏者と観客、皆が楽しめるように…と考えたのかな?
まあ日本でも「音楽」は「音を楽しむ」と書くしね♪
主要のキャスト以外は、現役音楽家が出演しています。
どうりで皆、演奏が上手いわけよね^^
先日のパリオリンピック閉会式で、ザイアとディヴェルティメント・オーケ
ストラが演奏したとか。
世界中で女性指揮者は6%しかおらず、フランスでは4%だそうです。
日本の女性指揮者では西本智実さんが有名ですが、日本では何人ぐらい女性
指揮者がいるのか?
フランスよりも少ない気がしますが…。
ともあれ、聞き覚えのあるクラシック音楽が何曲も流れます。
この映画、コンサート気分で鑑賞するのも良いかも?