Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「夜明けのすべて」

昨日は雨の中、郵便局に行くついでに近所のシネコンに行って来ました。

観たのは↓「夜明けのすべて」です。

ポスター画像

(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

「そして、バトンは渡された」などで知られる人気作家・瀬尾まいこの同名

小説を、「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱監督が映画化した人間ドラマ。

PMS月経前症候群)のせいで、月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢

さんは、会社の同僚・山添くんのある行動がきっかけで、怒りを爆発させて

しまう。

転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添くんだったが、そ

んな彼もまた、パニック障害を抱え、生きがいも気力も失っていた。

職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、藤沢さんと山添くんの間

には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生えはじめる。

やがて2人は、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできる

のではないかと考えるようになる。

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、夫婦役を演じた松村北斗

上白石萌音が、山添くん役と藤沢さん役でそれぞれ主演を務め、2人が働

く会社の社長を光石研、藤沢さんの母をりょう、山添くんの前の職場の上司

を渋川清彦が演じる。

2024年・第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品。

(映画.comHPより)

 

私はてっきり、闘病や恋愛が絡んだ映画かな?…と思い、観に行きましたが、

そういうのでは無い、静かな映画でした。

PMSは女性だけの病気、わりと最近、病名が認知されるようになりました。

パニック障害は、性別年齢関係なく、或る日突然発症する病気。

精神的ストレスが原因なのかな?

折ったり縫ったりした外傷は、見た目で分かるけど、内面の傷は見た目では

分からない。

それゆえに誤解されることが多い。

普段の藤沢さんは、穏やかで人当たりの良い女性だが、生理前になると情緒

不安定になり、苛立ちが治まらず、揚げ足を取り、攻撃的な口調になる。

医師から処方された薬も、効き目が有るような無いような…。

入社した会社も2ヵ月で退社してしまう。

その後、藤沢さんが入社した会社は、少人数の会社で、皆が病気に理解が有る

会社でした。

後日、入社した山添くんが発作を起こしても、社員は慌てず彼を介抱します。

実際には、社員全員が病気に理解が有るという会社は無いだろうけど。

理解が有る人が少数…というのが殆どだわね。

いつ治るか分からない病気を抱えた、藤沢さんと山添くん。

この二人が恋愛関係では無く、病気と闘う同志になっていきます。

「夜が明ける前が一番暗い」このセリフが、言いえて妙でした。

辛い時を乗り越え、それぞれの道に進んで行く二人。

まさしく「夜明け」を迎える感じ?

画像1

(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会

最初は暗い表情の二人が、段々と明るい表情になっていく様が、理解有る人たち

に囲まれて、息がしやすくなったのがよく分かります。

程よい距離感と理解者が居る安心感。

ホームグランドが整うと、生きやすくなるわね。

上白石萌音松村北斗が好演してます。

それぞれの上司、光石研、渋川清彦が良い味を出してました。

観終わって、心が清々しくなる映画でした。