Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

エンパイア・オブ・ライト

15日~17日まで夫の実家に帰省していました。

相変わらず冷凍庫は満員御礼で…(-_-;)

いつものように家事と姑の話し相手に徹して来ました。

…で昨日、今月末で上映が終わるので、慌ててミニシアターへ出向きました。

観たのは「エンパイア・オブ・ライト」です。ポスター画像

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

アメリカン・ビューティー」「1917 命をかけた伝令」の名匠サム・メン

デスが、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンを主演に迎えて

描いたヒューマンドラマ。
厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。

海辺の町マーゲイトで地元の人々に愛されている映画館・エンパイア劇場で

働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。

そんな彼女の前に、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴン

が現れる。

過酷な現実に道を阻まれてきた彼らは、職場の仲間たちの優しさに守られな

がら、少しずつ心を通わせていく。

前向きに生きるスティーヴンとの交流を通して、生きる希望を見いだしてい

くヒラリーだったが…。
「ブルー・ストーリー」のマイケル・ウォードがスティーヴンを演じ、「英

国王のスピーチ」のコリン・ファース、「裏切りのサーカス」のトビー・ジ

ョーンズが共演。

撮影は「1917 命をかけた伝令」でも、サム・メンデスとタッグを組んだ

ジャー・ディーキンス。(映画.comHPより)

 

海辺の映画館「エンパイア劇場」、以前は最上階はダンスホールとしても使わ

れていました。

不景気になり、今は1階の映画館だけ経営しています。

この映画館を舞台に、親子ほどの歳の差があるヒラリーとスティーヴンとの恋

愛、不況下における激しい人種差別を根底に、傷ついた二人がそれぞれの未来

を歩み始めるまでを描いています。

統括スタッフのヒラリーは、統合失調症を患っているようで、気分の浮き沈み

がある。

ティーヴンは白人社会のヘイトに、夢も希望もない人生、諦めることで馴染

もうとしている。

そんな二人を映画館のスタッフは温かく見守ってくれる。

映画館は他人が同じ空間に集い、同じ映画を鑑賞し、時間と空間を共有する場

所。

それと同じく、人種と年齢差が有ろうと、ヒラリーとスティーヴンが心を通わ

せていく(共有していく時間が増えて行く)様は、多様性を尊重する現代に通

じているのね。

ヒラリーがスティーヴンに言う「人生を照らす光はきっとある」のセリフ、映

画のタイトル「エンパイア・オブ・ライト」に掛けて有るのか?

映画館が舞台だからか、夜空の花火、朝焼け、黄昏、映写室、各シーンで光と

闇のコントラストが美しかったです。

今作でのサム・メンデス監督の「映画愛」を感じました。

オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォードの熱演もですが、セクハラ支配

人を演じたコリン・ファースの怪演も良かったです。

あと、映写技師を演じたトビー・ジョーンズ

山椒のようにピリリと良い味を出してました^^