金曜日、ミニシアターに行って来ました。
まず1本目はサロンシネマで「ニューヨーク 親切なロシア料理店」を観ました。
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「17歳の肖像」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」を手がけたデンマー
ク出身の女性監督ロネ・シェルフィグが、老舗料理店に集った人々との交流
を描いた人間ドラマ。
ニューヨーク・マンハッタンの地で、創業100年を超える老舗ロシア料理店
「ウィンター・パレス」。
かつての名店も、今では料理もひどい、ただ古いだけの店になっていた。
更に、店を立て直すためにマネージャーとして雇われた、刑務所を出たばか
りのマーク、仕事ばかりで他人のためだけに生きる変わり者の常連客アリス
と、店に集まるのはクセのある人々ばかり。
そんな店に2人の子どもを抱えたクララが飛び込んでくる。
無一文の彼女は、ある事情で夫から逃げてきたというが…。
キャストに「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザン、「バードマン ある
いは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアンドレア・ライズボロー、「預
言者」のタハール・ラヒムらが顔をそろえる。
2019年・第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。
(映画.comHPより)
クララの夫はハンサムで、外見はかなり上級だが、中身は妻を束縛し、子供を
虐待するクソ野郎だ。
そんな夫から子供を連れて逃げ出したクララ。
クレジットカードも取り上げられて、持っているのはわずかな現金だけ。
夫の車で逃げ出したまでは良いが、どこにも行く宛がなく、子供を連れて途方
に暮れる。
生活力が無いと本当に大変です。
無茶な逃亡劇ですが、そんなことを考える余裕が無いまでに追い込まれていた
んだろうな。
偶然たどり着いたロシア料理店。
閉店後にマネージャーのマークは、店のグランドピアノの下に潜んで(ピアノ
にカバーが掛けてあって、暗幕のようになっている)眠っている母子を見つけ
るが、追い出さず、食事と飲み物をトレイに乗せて、ピアノの下に置く。
癖のある人々が集まるロシア料理店は、クララ母子を温かく迎え入れます。
登場人物は「人生をしくじった人たち」ばかり…。
皆が再出発していく様は、観ていて心が温かくなりました。
映画「ラブ・アクチュアリー」が好きな人は、この映画、きっと大好きだろ
うな。
コロナで荒んだ心を癒してくれる、優しい気持ちになる映画でした。