Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

ロンサム隼人

私が20年近く購読しているA新聞。
毎週月曜日、読者から投稿された俳句や短歌を、4人の歌人俳人が秀作を
び、掲載されます。
その中に常連で掲載されている、アメリカ在住の郷隼人(ごう はやと)さんが
います。
この方は若くして渡米し、1984年に殺人罪終身刑の判決を受け、アメリ
の刑務所に収監されています。
ええ、獄中歌人なんです。

私は2年前に出版された「LONESOME隼人 獄中からの手紙」と言う本を
読みました。
郷隼人さんが獄中での生活を綴り、その中で生まれた短歌が書かれてい
す。
収監される刑務所によって、人種差別も有り、行動規制も違うそうです。
望郷の念と両親への思慕も書かれていました。
事件の詳細は書かれていませんが、生きている間は刑務所から出られない
そうです。

半年余り、俳句短歌コーナーで名前を見ないので、体調を崩したのかしら?
…と心配してました。
そうしたら、私と同じように気にしていた人がいて、その方が先日、読者の投
稿欄に投書されてました。
投稿者は80歳の男性なんですが、数年前から郷さんと文通をしているそう
です。
3ヵ月に1回、手紙のやり取りをしていたけど、去年クリスマスカードを頂いて
から、パタッと手紙が来なくなったとか。
心配になって、郷さんをよく知る方に、どうされているか近況を尋ねるメールを
送ったそうです。
郷さんは病気では無いけど、医療設備のある刑務所に移動されたとか。
体調を崩したわけでなく、お元気だそうです。

どんな事情で罪を犯したのか分かりませんが、人を殺めたのは重罪です。
罪を償わないといけません。
新聞に投稿する身分じゃないだろう!…と思う人もいるでしょう。
それでも、俳句短歌コーナーに、郷さんの作品が掲載されていないと、寂しく
思います。
投稿を再開されて、掲載される日を待ってます。