二本目には「余命１０年」を観ました。
(C)2022映画「余命10年」製作委員会
SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説を、小松菜奈と坂口健太
郎の主演、「新聞記者」の藤井道人監督がメガホンで映画化。
数万人に1人という不治の病に冒され、余命10年を宣告された20歳の茉莉は、
生きることに執着しないよう、恋だけはしないことを心に決めていた。
ところがある日、地元の同窓会で和人と出会い恋に落ちたことで、彼女の最
後の10年は大きく変わっていく。
脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の岡田惠和と、「凛 りん」の渡邉
真子。
「君の名は。」「天気の子」など新海誠監督のアニメーション映画で音楽を
手がけてきた人気ロックバンドの「RADWIMPS」が、実写映画で初めて劇
伴音楽を担当。（映画．comHPより）
映画の原作となった小説「余命１０年」の著者、小坂流加さんは大学卒業後に
難病を発症します。
ずっと前から執筆活動をされていたそうで、文芸社に自費出版の持ち込みをし、
「余命１０年」の書籍化が決まります。
２０１７年に文庫版の発売に向け、校正を終えた直後に、小坂さんは亡くなら
れました。
この映画は、実話をベースにした素敵な恋愛映画に仕上がりました。
悲しいけれど、観終わった後に、やるべきことをやり切ったスッキリする感じ？
あっ！決してドキュメント映画では無いです。
著者の小坂さんの病気は実話ですが、それ以外は小説（フィクション）ですから。
主人公の茉莉（まつり）は、余命１０年を精一杯、生ききります。
なぜ茉莉は悲観的にならず、現実を見つめて生きていけたのか？
彼女の強さなのか？
それとも諦めだったのか？
奇蹟が起こって治療法が見つかり、余命が延びる…ってことは無いと知っていた
から？
藤井監督は１０年の時の流れを描くために、撮影期間に１年掛けたそうです。
四季折々の背景、特に桜の花が風で舞うシーンは印象的でした。
主演の小松菜奈、坂口健太郎もですが、友人役の山田裕貴、奈緒が好演してま
した。
あと、焼き鳥屋の店主役のリリー・フランキーが良い味を出してます。
おでんの「大根」のような役割りでした。
ええ、無くてはならない物です＾＾
悲観的にならず現実を見つめた茉莉の１０年。
原作小説も読んでみようと思いました。
