Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「Z」

なかなか観られずにいた映画「Z」を、昨夜やっと鑑賞しました(^o^)丿



地中海に面した架空のある国で、反政府の勢力が日増しに大きくなっていった。
その指導者はZ氏(イヴ・モンタン)であった。
大学教授であり、医学博士であった彼は、党員ではなかったが、正義への情熱に燃える彼の行
は、政府を脅やかしていた。
その為、政府は彼の日常に、さまざまに圧力を加えていた。
そうしたある日、町で開かれた集会の演説に向かった彼は、暴漢に襲われ、妻エレーヌ(イレーネ・
パパス)の到着を前に、息をひきとってしまった。
警察と憲兵隊では、自動車事故から起きた脳出血が、彼の死因であると発表。
予審判事(ジャン・ルイ・トランティニャン)も事故死と判定し、訴訟を打ち切ろうとしたが、Z氏の
人たち、エール(ジャン・ピエール・ミケル)、マット(ベルナール・フレッソン)、ピルゥ(ジャン・ブィー
ズ)、マニュエル(C・デネール)の証言から、本格的調査に乗り出した。
そして、直接の死因が二度の頭部打撲と判明、さっそく運転手のヤゴ(R・サルバトーリ)が逮補さ
れた。
そして家具師のニック(G・ジェレ)が、ヤゴの犯行を裏づける証言をしたが、その彼も暴漢に襲わ
れ、入院してしまった。
判事は調査を急ぎ、ニックを取材した新聞記者(ジャック・ペラン)も判事に協力。
やがて、マニュエル、ピルゥ、ヤゴともう一人の運転手ガヤ(M・ボズフィ)が、警察組織の一員らし
いことをつきとめた。
もはや、政治的な計画殺人の容疑は濃厚であった。(映画.comHPより)

この映画、ギリシャで実際にあった、革新政党の政治家暗殺事件をモデルにした、ヴァシリ・ヴァ
シリコスの小説を映画化したそうです。
なかなか重厚な映画でした。
何せ暗殺事件の黒幕が警察組織の要人なのだから、証人が見つかれば金を積んで黙らせるか、
暴力で黙らせる。
Z氏の仲間も次々と襲撃されます。
その中で、事件を解決するべく、トランティニャン演じる予審判事と、ジャック・ペラン演じるカメラ
マンが奔走します。
この予審判事は、取り調べでちょっとした辻褄の合わない発言に気付いては、真相に迫って行く
のです。
まるで「HERO」の木村拓哉のようです。

そして、Z氏は事故で亡くなったのでなく、「暗殺事件」だったと明るみになったとき、犯行に関わっ
たとされる者や、Z氏の仲間が次々と不審死を遂げたり、行方不明になるのでした。
真実が明らかになったが、必ずしも正義が勝つ!…と言うわけでは無いんですよね。
そこのところが残念でした。
おまけに大手柄の予審判事は左遷させられるし…。
映画だから、勧善懲悪でスッキリさせて欲しかったな(p_-)

あとね、「ニュー・シネマ・パラダイス」の大人になったトト役を演じたジャック・ペランが、カメラマン
を演じてましたが、ペランだと気付きませんでした(@_@;)
言われれば、あぁ~!と気付きますが、47年前の映画だから気付くのが遅れましたわ。