Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

ミャークの舟を編む

札幌滞在中に2本映画を観ました。
1本は大家さんのお店で隣り合わせになって、話しをした大西監督の「スケッチ・オブ・ミャーク」、
2本目は「舟を編む」を観ました。
 
「スケッチ・オブ・ミャーク」
 
 
消滅しかけた状況にある沖縄県宮古島に伝わるアーグという古謡と、神聖な神歌に焦点を
絞ったドキュメンタリー。
何世紀もの時を超え、島でひっそりと息づいてきた掛け替えのない歌の存在を映し出す。
楽家久保田麻琴が、御嶽でとり行われる神事に使用される歌と出会ったことで、企画が
スタート。
『とどかずの町で Northern Song』の大西功一が、久々に監督を務める。
神と自然と歌が混然一体となった、昔からの深い記憶に魂が揺さぶられる。
土地の言葉で「ミャーク」と呼ばれる宮古島には、島での生活や神への信仰から派生した歌が、
長きにわたり人々の間で歌い継がれてきた。
生き証人である島の老人たちはその昔、厳しい生活と信仰と歌がひとつになった時期があった
ことを語る。
今も神は島の人々にとって大切な存在で、御嶽(うたき)といわれる霊場ではいにしえより伝わ
る神歌がささげられている。(シネマトゥディHPより抜粋)
 
この映画はドキュメンタリーなので、「記録すること」も、映画を撮った理由の一つなのかも知れ
ません。
大西監督は物静かな方で、まだお若い方でした。
映画監督と言うと、感情の起伏の激しい人を想像してましたが、全然違ってましたよ。
映画はね、不思議な映画でした。
遺しておきたい、語り継がなくてはいけない…と言う想いを込めて撮られた映画でした。
この映画は内容的に好き嫌いが分かれるかも知れません。
でも、宮古島に生きているおばあ達の逞しさや歌声は良いですよ。
 
私は那覇市には行ったことがあるが、宮古島には行ったことが無い。
「霊験(れいげん)あらたかな」宮古島に行ってみたいわ…と思った私である。
 
 
出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞
第1位を獲得した三浦しをんの同名小説を映画化。
玄武書房の営業部に勤める馬締光也(まじめ みつや)は、独特の視点で言葉を捉える能力を買
われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。
個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢(はやし かぐ
や)という女性に出会い、心ひかれる。
言葉を扱う仕事をしながらも、香具矢に気持ちを伝える言葉が見つからない馬締だったが…。
馬締役で松田龍平、香具矢役で宮崎あおいが出演。監督は「川の底からこんにちは」「ハラがコレ
なんで」の俊英・石井裕也。(映画.comHPより抜粋)
 
この映画は今治では上映されてなくて、臍(ほぞ)を噛んでいたのですよ。
たまたま札幌で上映していて、プレイガイドに前売り券が有ったから、飛んで行きました。
現代は「電子辞書」が有り、持ち歩くには便利ですが、家に置いておくのは紙の辞書が良いな~。
「辞書作り」は、気が遠くなるような時間と手間が掛かっているんですね。
私は「漢語林」が出版されたときに「欲しいな~」…と思いながら、未だに買ってませんよ
2011年に改訂版が出版されました。
映画を観て、長い年月を掛けて改訂されたんだろうな…と思いました。
「辞書作り」と言う、地味なテーマの映画ですが、辞書作りに掛ける「情熱と執念」はスゴイですよ。
感動しましたよ。
こういう地道に皆と力を合わせて物を作る…と言う仕事に憧れますわ。
なかなかの良作でございました。
機会が有れば是非ご覧下さい。