今日は雨降りで冷え込んでいたので、外出せずに在宅しています。
「雨月物語」
時は戦国時代。
琵琶湖にほど近い村に住む、貧しい陶工・源十郎(森雅之)は、戦乱に乗じ一穫千金を狙って
いた。
一方、侍になることを夢みる、義弟の藤兵衛(小沢栄太郎)。
2人は反対はされながらも、それぞれの女房を連れて琵琶湖を渡るが、離れ離れに…。
その後、藤兵衛は出世を果たすが、妻(水戸光子)は女郎に…
方や源十郎は、若狭姫(京マチ子)と名乗る美しい女性と出会う…(goo映画HPより抜粋)
脚色し、それを溝口健二監督が映画化した作品です。
人間の業の深さを描いてましたよ。
少し儲けたら、もっと儲けようと思い、女房(田中絹代)が「親子でこうして暮らして行くだけで
充分幸せだから、それ以上を望まなくても…」と源十郎に言うのですが、聞き入れないので
す。
義弟は義弟で、侍になりたい…と、女房を置き去りにして戦に加わるし…。
そして最後にボロボロになった男どもは、女房の元に帰るのでした。
たとえば家出をして、何年も行方不明になってても、ひょいと戻って来ますよね、男は…。
どういうわけか男は、愛人と駆け落ちしてその愛人に捨てられて、行き場が無くなると、妻の
所に帰って来る率が高い。
反対に女が戻って来る率は少ないです。
やはり女の方が逞しいのか?
観賞後にそんなことを思いました。
「雨月物語」は昭和28年の作品で、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しています。
なかなか観る機会が無い映画だったから、今日観賞できて良かったわ。
モノクロの画面はカラーと違って、柔らかい印象を受けました。
目に優しいのかしら?
これだけの名作だと、図書館のAVライブラリーコーナーで、貸し出ししてるかも知れません。
日本映画の名作、機会が有れば一度はご覧になるのも良いですよ(^^♪