Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

酒呑童子(しゅてんどうじ)逝く

昨日は夫、夕方6時前に帰宅。
駐車場へ車が入ったのを確認したので、玄関先で待機していたら電話が…。
夫「大変なことになった」
私「荷物が多いから手伝って欲しいんでしょう?」
夫「何でそう思うのか?」
私「そうでもないと電話して来ないでしょう」
夫「うん」
夫の実家から、野菜やビールなど色々ともらって来たので、荷物を下ろすのを手伝った。
本当に分かり易い男である^_^;
 
ちょうど昨日は、夫と私の「出会いの場」となった居酒屋のママの誕生日だったので、「お誕生日
おめでとう」と電話しました。
夫と私の結婚までの詳細は↓の記事をお読み下さい。
 
現在はその居酒屋は閉店して、ママは隠居生活を送っていたのだが、体調を崩して暫く入院さ
ていたそうだ。
そして、お店の常連客だったGさんが亡くなったと聞きました。
Gさんは私の父と同じ会社で働いてて、所属課は違うが出張先で一緒になることが多く、仲良く
なったのでした。
父は退職して、暫く家に居たのだが、知人に頼まれて市長選挙の手伝いを1年ほどしました。
その時に選挙事務所の皆と懇親会をするのに、どこか良い店は無いか?…と、Gさんに聞いて
行った店が、上記の居酒屋なのである。
それ以来、父はその店が気に入って常連客になった。
そして父はトンチキ夫と出会い、後に私と結婚することになった。
全く人のつながりは不思議な物である。
 
Gさんは、単身赴任で横浜から広島に来ていて、広島に20年近く住んでいる。
単身なので会社の独身寮に住んでました。
このGさんは10年ぐらい前に喉頭がんに罹り、声帯を摘出したために、電気式人工喉頭を使用
してました。
営業職では無いから、辞職することもなく仕事をされてました。
Gさんは無類の酒好きで、会社に出勤しない限りの時間は、全て飲んだくれていたようです。
退勤後にフラフラ散歩しながらコップ酒を飲んで居酒屋に出勤、そしてまたどこかハシゴして独身
寮に帰る…という毎日で、休日には朝からビールを飲みながら公園を散歩する日課だったとか。
夫の退勤時間に合わせて居酒屋で待ち合わせてると、必ずGさんがフラっとやって来ていた。
もうね、鼻の頭が酒焼けしててね、顔にもいくつか吹き出物が出てたんで、肝臓も弱っているん
ゃないか?…と思ってたんですよ。
月曜日に出勤して来ないので、職場の人が寮に様子を見に行き、倒れているGさんを発見した
うだ。
今年の8月、お盆前のことでした。
金曜の仕事帰りに、スナックに飲みに行ったのが最後だったようだ。
居酒屋のママは、退院してまだ本調子でなく、葬儀にも駆け付けることが出来なかったと、昨日
の電話で言っていた。
 
Gさんは8月の末が誕生日だったから、生きてれば63歳になるんだったか?
私ら夫婦は、愛媛に転勤する前に店で会ったのが最後となった。
ママが店を閉めて1年半になる。
店を介して皆が知り合うことが出来た。
反対に店が無くなると、なかなか会う機会が無いもので…。
昨日私の実家にも連絡を入れたのだが、母もショックを受けていた。
母から父へと伝えてもらうことにして(長電話になるのでね)電話を切ったのだが、父もショックだ
ろう。
 
酒呑童子は、最期まで酒を飲んであの世へ旅立った。
一瞬の苦しみで亡くなったのなら良いのだが…。
慎んで御冥福をお祈り申し上げます。