Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

盆灯篭

節電の夏、今日から夏休みに入った企業も多いかと思います。
今日は広島に原爆が投下されて66年目の夏。
ちょうど昨日、私の田舎が舞台となっているドラマ「この世界の片隅に」が放映されてて、
用事をしながらですが見てました。
このドラマの原作となっている、こうの史代さんの漫画を私は持っているので、ストーリー
は全て知っています。
前作の「夕凪の街、桜の国」を読んで気に入って、それから彼女の作品を読むようになり
ました。
夕凪…は映画化され、麻生久美子田中麗奈らが出演しており、この映画のキャスティ
ングはかなり原作とマッチしており、映画化が原作を損ねるということが無く、私のお気に
入り映画になった。
昨日のドラマもキャスティングが良かったですね。
特に義姉役のりょうさんが、原作どおりの小姑役で…^^
 
昨日暑気払いで飲み会をしてた夫が9時半に帰宅し、一緒にドラマを見てたのだが案の
定「あそこに見える島は何処か?」「あの場所は何町か?」などと私にうるさく聞いてくる。
酔っ払うとしつこくなるから嫌なんだよね(-_-メ)
 
ドラマ終盤で空襲に遭うのだが、あれは7月1日の大空襲かしら?と思いながら見た。
この大空襲で市民が数千人亡くなった。
7月1日の大空襲、当時私の母は4歳になる前で3歳上の姉と臨月の婆さまが避難しようと
防空壕へ走ったが、既に防空壕が満員で、どこの防空壕にも入れなかった。
仕方なく近くの山に登り高台に出たら、眼下に見えたのは燃え盛る町だったとか。
空襲が治まり祖母たちが焦げ臭い臭いがする町に下りたとき目にしたのは、防空壕で蒸し
焼きになった、たくさんの遺体だった。
「避難させてくれ」と行った先々で、満員だからと断られた防空壕が全て全滅していた。
焼夷弾で焼け野原になり、防空壕の中に居た人達は全て高熱で蒸し焼きにされたのだ。
あのときに防空壕にいたら私もこうして生まれていないのだから、人間の運命はどこで左右
されるか分からない。
 
その後祖母は母らを連れて、祖父の田舎(広島県安芸区安芸中野)に疎開し、祖母は17日
に9番目の子を出産した。
産婆さんに「こりゃワシの手に負えん」とまで言われた難産だったそうです。
その叔父も66歳になった。
 
ドラマを見ながら子供の頃に聞いた「あんな話」や「こんな話」を思い出した。
広島県浄土真宗は安芸門徒と呼ばれ、お盆には墓に灯篭を立てます。
 
 
こんな感じの代物です。
亡くなった最初の年は、真っ白な灯篭を立てるので、「初盆」だとすぐ分かります。
この風習は広島県内でも行っていない地域もあります。
明日私の実家の両親は墓掃除と墓参りに行き、この灯篭を立てて、盆明けには灯篭を片付けに
出向きます。
結構面倒なのだが、この灯篭の上げ下げが無いと「盆が来た」という感じがしない、我が実家です。