「ルイス・ウェイン　生涯愛した妻とネコ」 - Ｇｅｎａ（ジーナ）の飲んだくれ太腕繁盛記

昨日は昼からミニシアターに行って来ました。

観たのは「ルイス・ウェイン　生涯愛した妻とネコ」です。

猫をモチーフにしたイラストで、人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェ

インの生涯を、ベネディクト・カンバーバッチ主演で描いた伝記映画。

イギリスの上流階級に生まれたルイスは早くに父を亡くし、一家を支えるた

めイラストレーターとして働くように。

やがて妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対

されながらも彼女と結婚。

しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に

迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き

始める。

「ファースト・マン」のクレア・フォイが妻エミリーを演じ、「女王陛下の

お気に入り」のオリビア・コールマンがナレーションを担当。

俳優・監督として活躍するウィル・シャープがメガホンをとり、「ある公爵

夫人の生涯」のマイケル・オコナーが衣装を手がけた。

（映画．ｃｏｍＨＰより）

１８世紀のイギリスでは、猫をペットで飼うと言うことが一般的では無かった

ことにビックリ！

ルイスが描いた猫のイラストが評判を呼び、隠れて猫を飼っていた愛猫家が、

堂々と猫を飼い始めたのでした。

妻に先立たれたルイスは一時、廃人のようになりますが、猫のピーターの存在

に勇気づけられて、膨大なイラストを描きます。

でもね、絵の版権を取っていなかったから、大ヒットしてもルイスの懐には、

大した金が入って来ないのよ。

母親や結婚していない妹たちを養っていかないといけないルイス。

借金しながら生活を維持しています。

家族の中に誰か「金勘定」が得意な者がいれば良かったのにね。

ルイスはイラストを描く速さと、スケッチの技術は天才的なのだが、それ以外

は、まるでダメなんです。

そしてルイスの繊細な神経は、次第に蝕まれていく。

こういう神経質で繊細な天才や変人を演じさせたら、カンバーバッチの右に出

る者はいないと思います。

ただ、駆け足でルイス・ウェインの生涯を描いたから、ちょっと物足りない感

が有りました。

妻エミリー役のクレア・フォイ、出演シーンが短かったわ。

重要な役なんだけどね。

ともあれ、愛猫家やカンバーバッチのファンにお勧めします。