昨日、観たかったアニメ映画を観て来ました。
片渕須直監督が、こうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して、異例の
ロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た「この世界の片隅に」に
新たなシーンを追加した長尺版。
日本が戦争のただ中にあった昭和19年、広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作
とその家族に囲まれ、新たな生活を始める。
戦況の悪化に伴い生活も困窮していくが、すずは工夫を重ねて日々の暮らしを
紡いでいく。
そんなある日、迷い込んだ遊郭でリンという女性と出会ったすずは、境遇は異
なるものの、呉ではじめて出会った同世代の女性であるリンと心を通わせてい
くが…。
片渕監督の下、主人公すず役ののん、今作でシーンの追加されたリン役の岩井
七世らキャスト陣は変わらず続投。(映画.comHPより)
上映時間が前作よりも39分長くなり、168分となりました。
前作で描ききれなかった遊女、白木リンとすずの友情や、リンと夫の周作との
関係も描かれてます。
戦時中の大変な時期でも、すずの明るさに北條家の皆は救われます。
…が、終戦間近にすずは悲劇に見舞われます。
前作を2回観たのに、やっぱり泣いちゃいました。
私はこの映画、静かな反戦映画だと思います。
戦争を描いているアニメでは、「火垂るの墓」が有ります。
「火垂るの墓」は、辛く重苦しい展開で、涙を搾り取られる感じで泣いてしま
います。
翌日が休みでないと、泣きすぎて目が腫れるので観られません。
私はスーパーで「サクマドロップ」を観ると、「火垂るの墓」後遺症で今でも
涙が出ます。
ええ、妙子が好きだった「サクマドロップ」です(p_-)
「火垂るの墓」は、最初から最後まで切ないストーリーでした。
…が、この「世界の片隅」には、大変な生活の中に笑いが有り、ラストに希望
が有ります。
一人の女性の戦争体験を描いた今作、前作を観られた方には特に「この世界の
(さらにいくつもの)片隅に」を観て欲しいです。