Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「陽暉楼」

昨夜、スカパー!で放送していた「陽楼」を観ました。

ポスター画像

大正元年冬、太田勝造と駆け落ちした豊竹呂鶴は追手の手にかかり死亡。

二十年後、二人の間に生まれた房子は、陽暉楼の芸妓・桃若として大変な

売れっ子になっていた。

陽暉楼の女将・お袖は、呂鶴と勝造を張り合った勝気な女だったが、呂鶴

の娘をあえて預り、高知一の芸妓に仕上げ、自分のあとを継がせるつもり

でいる。

勝造は「芸妓紹介業」の看板を出し、今では“女衒の大勝”と呼ばれる存在

になっていた。

家には後添いのお峯と、実子で盲目の忠がいたが、最近、大阪に珠子とい

う女を囲っている。

珠子は、勝造の心の中の呂鶴の影に悩み、自ら陽暉楼に身を売ろうとした

が、お袖に断わられた。

その時、陽暉楼で会った桃若に呂鶴の面影を見、嫉妬にかられた珠子は遊

廓・玉水の明日楼に身を売る。

宮尾登美子の同名小説の映画化。

脚本は「鬼龍院花子の生涯」の高田宏治監督も同作の五社英雄、撮影は

伊賀忍法帖」の森田富士郎がそれぞれ担当。(映画.comHPより)

ところどころは観ていたけど、ちゃんと通して観ていませんでした。

覚えていたのは、ダンスホール浅野温子が着物の裾をまくり上げて踊る

チャールストン、洗面所前での池上季実子浅野温子キャットファイト

バーのカウンターでの情事シーン。

てっきり桃若が亡くなった後、珠子が赤ん坊を育てるのかと思ってました。

今回、全部が繋がりました。

なるほどね、こういうラストだったのね。

この映画は遊郭が舞台なので、女が主人公で男は刺身の「つま」です。

池上季実子浅野温子倍賞美津子、佳那晃子、女の情念を魅せてくれま

した。

映画ポスターにあるように、まさしく「競って華、負けて泥」を表わして

ます。

1983年発表の映画なので、今ならコンプライアンス違反になるような

シーンも…。

それでも、艶(あで)やかな女たちの戦いは美しかったです。