ニューヨークの小さなタクシー会社に運転手志望の男性が現れた。
定職に就くこともままならず、タクシードライバーに就職。
通い、深い闇に包まれたマンハッタンを当てもなく運転する、という孤独の中にあった。
そして、そこで目にする麻薬と性欲に溺れる若者や、盛り場の退廃ぶりに嫌悪を示していた。
ある日、トラヴィスは次期大統領候補パランタインの選挙事務所付近を通りかかる。
彼はそこで勤務する女性に魅かれ、選挙運動に興味を示した。
彼女はベッツィーと言う名で、トラヴィスは彼女をデートに誘う。
トラヴィスは日頃の習性でベッツィーとポルノ映画館に入り、激昂させてしまう。
あった。
そんな中、トラヴィスのタクシーに突如幼い少女が逃げ込んできた。
ヒモらしい男が彼女を連れもどす。
「腐敗したこの街を浄化するのは俺だ!」と、トラヴィスは方向性を定めた。
向かって話しているんだろう? どうなんだ?」トラヴィスは鏡の前で、半狂人と化した自身の鏡像を
前に不敵な笑いを浮かべ、あるいは怒りに満ちた表情で瞬時に拳銃を突き出すのであった。
(Wikipediaより抜粋)
この映画は、観たいのに見逃したまま、数十年が過ぎていた映画でした。
夫が夜勤明けで寝ていたので、ラッキー!と思い観ていたら、起きました(-_-;)
後半から夫も観ていました。
ええ、また何やら質問してくるので、相手にしなかったらおとなしくなりました。
酒が入っていない時はまだ静かです^^
私は最初のデートなのにトラヴィスが、「映画を観に行こう」とベッツィーをポルノ映画館に連れて
行き、ベッツィーが激高するシーンまでは、水曜ロードショーで観た記憶が有りました。
やっと全編が観られました。
娼婦役で出演しているジョディー・フォスターは、当時13歳でしたが見事な演技でしたよ。
大女優の片りんを見せています。
今だと映倫からクレームが付くであろう未成年の喫煙シーンも、この頃はまだ撮影出来てたん
ですね。
デ・ニーロが鏡に向かい「You talkin' to me?」(俺に話しているのか?)と、呟きながら自分の
鏡像に銃を向ける場面は、脚本には書かれておらず、監督とデ・ニーロが即興で様々な試みを
行ったそうです。
「You talkin' to me?」は、2005年にアメリカ映画協会が選出した「映画の名セリフベスト100」で
10位にランクインしたとか。
バーナード・ハーマンの音楽も情感たっぷりで良かったです。
デ・ニーロの演技に引き込まれました。
一人の男が「腐敗した街を浄化する」という妄想に、憑かれて行く様を見事に演じていました。
「死ぬまでに観たい名作」に、名前が挙がっているだけの映画でしたわ(^o^)丿