Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」

今日は久しぶりに、ミニシアターへ行って来ました。
本日鑑賞したのは「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」です。
 
 
2012年・第62回ベルリン国際映画祭で2つの銀熊賞脚本賞、男優賞)を獲得し、第85回アカデミー
外国語映画賞にもノミネートされたデンマークの歴史ドラマ。
18世紀後半の宮廷を舞台に繰り広げられる、王と王妃、侍医の三角関係を描いたラブストーリー。
精神を病んだデンマーク国王クリスチャン7世(ミケル・ポー・ホルスガード)の侍医となったストルー
エンセ(マッツ・ミケルセン)は、王の唯一の理解者となり、友人として親交を深めていく。
一方、孤独な王妃カロリーネ(アリシア・ビカンダー)もストルーエンセに心ひかれ、2人は恋仲になる。
ストルーエンセはやがて王の言動を操り、事実上の摂政として政治改革を進めていくが、それを快く
思わない貴族たちが密かに政変を起こそうと画策していた。
主演は「007 カジノ・ロワイアル」「アフター・ウェディング」のマッツ・ミケルセン
(映画.comHPより抜粋)
 
まるでハーレークインロマンスのようなストーリー展開なのですが、これは実際にデンマーク王国
起こった事件なのです。
王妃はなぜ不倫に走ったか?
これは国王クリスチャン7世が、王妃を粗暴に扱っていたからなんです。
国王は、現代で言う「統合失調症」に罹っていたようで、気分の浮き沈みが激しく、王妃がいながら
も売春宿に通い詰める始末。
毎日、乱痴気騒動に明けくれているのです。
イギリスから嫁いできた王妃は、孤独な毎日を過ごしてました。
国王はたまに寝室に入ってきたかと思うと、王妃を娼婦のように扱います。
夢と希望に満ちて嫁いで来た若き王妃は、ますます孤独感を深めていきます。
 
そんなところに、侍医ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセがやって来て、恋に落ちるのです。
ヨハンは、正しい知識を与え、合理的な考え方をする啓蒙主義者で、腐敗している貴族や枢機院
を正すために、国王の言動を操るようになるのです。
 
…と、そこまでは良かったのですが、一掃された枢機院のメンバーや貴族たちは、自分たちの特権
を奪われた仕返しに、ヨハンを追放するべくゴシップを探すのです。
そして、王妃との不倫が暴かれてしまいます。
 
王族一族は生活に困らないからと言え、「女は跡継ぎを産む道具」として扱われ、孤立無援の毎日
を過ごす王妃はかわいそうでしたよ。
こういう映画を観ると、庶民に生まれて良かった、現代に生まれて良かった…と思います。
昔の日本だって、「男尊女卑」で、夫に口答えすることはできませんでした。
何が有っても、我慢しなくてはいけませんでした。
現代は「言論の自由」が有りますからね。
私もブログに夫への愚痴を書いて、ストレス解消してますし…(^◇^)
 
王妃の孤独と、王妃に対するヨハンの愛情、気分屋の国王、それぞれの交差する想いを考えなが
ら、観賞しました。
 
歴史物やハーレークインロマンス好きの方に、お勧めする映画です。