Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

昨日引越して行くFさんを見送った後、買い物を兼ねて映画を観に行って来ました。
…と言うより、映画を観るついでに、切らしてたネギと豆腐を買って来たと言うのが正解か?
 
 
 
9.11同時多発テロで父を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)は、父の突然の死を受け入れら
に日々を過ごしていた。
そんなある日、彼は父の部屋のクローゼットで、封筒の中に1本の“鍵”を見つける。
この鍵は父が残したメッセージかも知れない。オスカーはその鍵の謎を探しに、ニューヨークの街
へと飛び出した…(goo映画HPより抜粋)
 
アスペルガー症候群」という障害があります。
他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、会話が成り立たず、社会に適応できない。
しかし自分の興味の対象となるものには固執して、異常な記憶力を発揮する。
アスペルガー症候群またはアスペルガー病は、個人個人で症状が少しずつ違うようで、回りも本
も気付かない場合もあり、「ちょっと変わった人」と思われている場合もよくあるそうだ。
主人公のオスカーは学業は出来るのだが、やはり他人とコミュニケーションが取れず、自分が話
したいことを一方的にまくし立てるように話す。
順番通りに物事が進まないと嫌で、数字に固執する。
両親はオスカーがアスペルガー病なのか、病院で試験を受けさせるが「確定できない」と結果が
た。(映画内でオスカーが話していた)
だけど、オスカー本人はアスペルガーかも?と思っているようだ。

あちこち街を探しまわるオスカーと、オスカーのお婆さん家に住んでいる「間借り人」。
オスカーの父方の祖母の家に「間借り人」として住んでいるお爺さんなのだが、声帯を痛めて話
せなくなった。
見事な無言の演技をマックス・フォン・シドーが演じます。
マックスはこの演技でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
 
はっきり言ってオスカーは「ものすごくうるさく」まくし立てて話す。
神経が疲れている時は癇に障る。
でも母親と祖母はそんなオスカーを温かく見守る。
偶然見つけた1本の鍵で、いろいろな人と出会い、オスカーを成長させてくれます。
鍵は一体何の鍵だったのか?
「ありえないほど近く」に答えが見つかります。
 
ラストでオスカーは、自分が知らないうちに母親が先回りして、鍵穴探しをする手伝いをしていて
くれたことを知る。
出会った人達のことを母親と二人で語り合うのだ。
サンドラ・ブロックの抑えた演技が光ります。
 
上手く書き表せませんが、愛する人が突然いなくなってしまう「喪失感」、そしてどこへもぶつけ
られない「怒り」、何もできなかった自分の「後悔」などが、「昇華」されるまでを描いた映画かと
思います。
機会がありましたら、どうぞご覧になって下さい。
 
オスカー役のトーマス・ホーンはこの映画がデビュー作です。
成長が楽しみな子役です。