Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「チャイナシンドローム」

昨夜は、今でこそ「観るべき映画」をスカパー!で放送してました。
夫が夜勤で居ないので、集中して観られました。
 
 
チャイナシンドローム」とは、原子炉核燃料のメルトダウンによって、核燃料が溶け落ち、その
高熱により鋼鉄製の圧力容器や格納容器の壁が溶けて貫通し、放射性物質が外に溢れ出す
こと。
溶融貫通またはメルトスルーとも呼ばれる。
米国の原子炉がメルトスルーを起こしたら、高温の核燃料が溶けて地中にのめりこみ、地球の
裏側にある中国にまで突き抜けて達する事態になるのではないかということから、チャイナシン
ロームという。
もちろん、地理上は米国の裏側は中国ではないし、地球を貫くようなことは現実には起こらず、
ジョークの一種である。(知恵蔵2013年度版より抜粋)
 
全米公開直後の1979年3月、スリーマイル島原子力発電所で事故が起こり、これ以上ないほ
どの迫真性を観る者に与えた。
原発を取材中のTVキャスター、キンバリー(ジェーン・フォンダ)とそのクルー(マイケル・ダグラス
ダニエル・バルデス)は偶然、事故の現場に立ち会うが、上からの圧力によってそのニュースは
NGとなる。
そして調査の後、運転を再開した発電所では技師ジャック・ゴデル(ジャック・レモン)が原発
欠陥を発見していた。
その事を知ったキンバリーは彼の協力を得て、この事件を世間に公表しようとするのだが…。
(allcinema HPより抜粋)
 
この映画を観て、福島第一原発を思い浮かべました。
緊急事態に原子炉に水を注入して冷却指示するジャック・レモン演じるゴデルの姿が、亡くなら
れた吉田所長と重なりました。
 
34年前の映画ですが、あの頃から原発を危惧する人達がいたのです。
「クリーンなエネルギー」と電力会社は謳っており、発電所の欠陥が見つかると稼働を止めなく
てはならず、莫大な賠償金を払わなくてはならない。
欠陥部品のX線写真を運ぶ途中で、車ごと崖下に突き落とされたり、ゴデルも「何も言うな」と
脅迫される。
電力会社はあらゆる手を使い、事実を発表させないように妨害してきます。
そしてラストは…。
 
資源が無い国ではエネルギーを作り出すことが必要になる。
現代社会、生活するのに電気は欠かせない。
だけどウランやプルトニウムは、核分裂核融合させないと、自然的には発生しない。
自然界に存在しない物を作り出すことは、大きなしっぺ返しが待っているのかも知れない。
これからどんな代替エネルギーを作り出すべきなのか?
観た者にいろいろなことを問いかけてくる映画でした。
 
追記
今日は広島に原爆が落とされて、68年目の日です。
安倍総理は平和記念式典に参加されてましたが、オバマ大統領は来られませんでした。
任期期間中に一度は来て欲しいですね。
昨日からオリバー・ストーン監督が来訪されてます。
今日の平和記念式典にも出席されるとか。
ストーン監督の目には、原爆の落とされた街がどのように映ったのだろうか?