水曜日にイオンシネマまで遠征しました。
1本目に観たのは「父と僕の終わらない歌」です。

(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会
若き日に諦めたレコードデビューの夢を叶えようとする、アルツハイマー型
認知症の男性と、彼を支える家族の姿を描いたヒューマンドラマ。
2016年にイギリスで1本の動画をきっかけに、80歳にしてCDデビューを果た
した男性の奇跡の実話をもとに、舞台を日本に置き換えて映画化した。
かつてミュージシャンとしてレコードデビューを目指しながらも、息子・雄
太のために夢を諦めた間宮哲太。
音楽とユーモアをこよなく愛する彼は、生まれ育った横須賀で楽器店を営み
ながら、時々地元のステージで歌声を披露しては喝采を浴びてきた。
そんなある日、哲太はアルツハイマー型認知症と診断されてしまう。
すべてを忘れゆく哲太をつなぎ止めたのは、彼を信じて支え続けた息子・雄
太と強く優しい母・律子、固い絆で結ばれた仲間たち、そして彼が愛する音
楽だった。
寺尾聰が父・哲太、松坂桃李が息子・雄太を演じ、松坂慶子、ディーン・フ
「タイヨウのうた」「ちはやふる」シリーズの小泉徳宏監督がメガホンをとり、
実写版「シティーハンター」の三嶋龍朗が小泉監督と共同で脚本を手がけた。
(映画.comHPより)
寺尾聰の歌声が素敵でした。
要所要所で歌うシーンが出て来ます。
それほど大好きな歌なのに、一瞬で歌詞が出て来なくなる。
なぜ自分がこの場所に居るのか?
自分は何をするためにここに居るのか?
数カ月前には出来ていたことが急に出来なくなる。
見た目は変わらないが、着実に脳は認知症にむしばまれて行く…。
人当たりの良い、陽気な哲太が別人のように癇癪を起し、暴れる。
最初は暴れる哲太を落ち着かせようと頑張っていた律子と雄太だが、毎日そん
な事が続き、呆然とするのでした。
物忘れから始まり、自宅へ帰る道が分からなくなり、一気に認知症が進んでし
まう哲太。
この映画を観ていて私が一番怖かったのは、商店街のイベントで哲太がバンド
仲間と演奏することになり、雄太がスラックスにアイロンを掛けていて呼び出
され、ちょっと目を離したすきに、哲太がアイロンを掛け始め、他の事に気を
取られ、アイロンをスラックスの上に置いたまま放置し、ボヤ騒ぎを起こすシ
ーンだ。
私の母もたまにアイロンを掛けるので、アイロンを当てている最中に、他の事
に気を取られ、アイロン掛けしていることを忘れてしまう可能性が有る。
あのシーンは怖かった。

(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会
↑ 運転免許を返納したことを忘れ、車で出かけようとする哲太を止める雄太
自覚症状が無いままに進行していくし、本人はいつもと変わりないと思って
いるし…。
私の母は脳血管性の認知症なので、アルツハイマー型と違い、一気に症状が
出た。
それゆえに父と私は、母にどのように接すれば良いか、とまどった。
夫の母はアルツハイマー型なので、私の母よりは緩やかに症状が進んでいる。
こちらは同じことを何度も聞いたり、しょっちゅう探し物をしている典型的
な認知症症状である。
この映画を観て、認知症の怖さを思い知らされました。
でも、哲太を取り巻く人々は優しく、律子と雄太を助けてくれる。
こうやって皆の手を借りることで介護が成り立つんだろうな。
なかなか感慨深い映画でした。