本木雅弘と小泉今日子が共演の映画、気になったので昨日、イオンシネマまで
遠征して観て来ました。
(C)2024 映画「海の沈黙」INUP CO.,LTD
「前略おふくろ様」「北の国から」など数々の名作ドラマの脚本を手がけて
きた巨匠・倉本聰が長年にわたって構想した物語を映画化。
「沈まぬ太陽」「Fukushima 50」の若松節朗監督がメガホンをとり、本木
雅弘、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂ら豪華キャ
ストが共演した。
世界的な画家・田村修三の展覧会で作品の一つが贋作だと判明する事件が起
こる。
事件の報道が加熱する中、北海道・小樽で女性の死体が発見される。
この二つの事件を繋ぐ存在として浮かび上がったのが、新進気鋭の天才画家
と称されながら、ある事件をきっかけに人びとの前から姿を消した津山竜次
だった。
かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻である安奈は小樽へ向かい、二度と
会うことはないと思っていた竜次と再会を果たすが…。
真の美を求め続ける竜次の思いが、安奈や、竜次に長年仕える謎めいたフィ
クサーのスイケン、贋作事件を追う美術鑑定の権威・清家、全身刺青の女・
牡丹、竜次を慕うバーテンダーのアザミら、それぞれの人びとのドラマと交
錯していく。(映画.comHPより)
倉本聰が原作脚本だと聞いて、ちょっと一抹の不安が有りました。
人間の陰の部分を描き出すことが好きな人だし…。
観てて鬱々としてくるのよ。(私だけか?)
…で、この映画は、芸術の「美」に魅せられた人達が美に囚われて、次第
に運命を狂わされていく様を描いている感じ?
「美は美であって、それ以上でも以下でもない」というセリフに竜次の気
持ちが込められていました。
本木雅弘が天才で有りながらも、表舞台から去った画家を熱演しています。
小泉今日子も自然な演技で好演しています。
哲学的な映画でした。
命を削って描く、本木雅弘の演技は凄まじかったです。
絵を描くのが好きな人にお勧めします。