金曜日に「八犬伝」を観て来ました。
公開初日の2回目の回でしたが、観客は私を入れて総勢10名でした( ;∀;)
映画館の存続が心配になりました。
(C)2024「八犬伝」FILM PARTNERS.
里見家の呪いを解くため、運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦
いをダイナミックに活写する“虚構”パートと、その作者である江戸時
代の作家・滝沢馬琴の創作の真髄に迫る“実話”パートを交錯させて描
く。
人気作家の滝沢馬琴は、友人である絵師・葛飾北斎に、構想中の新作
小説について語り始める。
それは、8つの珠を持つ「八犬士」が運命に導かれるように集結し、
里見家にかけられた呪いと戦う物語だった。
その内容に引き込まれた北斎は、続きを聴くために度々、馬琴のもと
を訪れるようになり、2人の奇妙な関係が始まる。
連載は馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経てついにクライ
マックスを迎えようとしたとき、馬琴の視力は失われつつあった。
絶望的な状況に陥りながらも、物語を完成させることに執念を燃や
す馬琴のもとに、息子の妻・お路から意外な申し出が入る。
滝沢馬琴を役所広司、葛飾北斎を内野聖陽、八犬士の運命を握る伏
姫を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗、宗伯の妻・お路を黒
木華、馬琴の妻・お百を寺島しのぶが演じる。
(映画.comHPより)
私は昔、角川映画の「南総里見八犬伝」を劇場で観ましたが、あれは
小説「八犬伝」を映画化した物で、今作は作者の滝沢馬琴の生涯と八
犬伝が完成するまでが描かれてます。
映画の根底に有るのは「虚」と「実」です。
鶴屋南北に「この世は必ずしも正義が勝つわけでは無い」と言われ、
「だからこそ、勧善懲悪を描くのだ」と馬琴は言う。
その言葉どおり、馬琴は28年を費やし、八犬伝を書き上げた。
滝沢馬琴と葛飾北斎の友情、息子の嫁お路の尽力、それらが揃って
初めて「八犬伝」が完成できたのだと思いました。
滝沢馬琴の生涯「実」パート、八犬伝の「虚」パートが交互に出て
来ます。
だけど違和感が無く、すんなり頭の中にストーリーが入って来ます。
この映画、お勧めです。
是非、観て下さい!
(C)2024「八犬伝」FILM PARTNERS.