Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「ベルファスト」

GW明けまで待って、↓やっと観ることが出来ました。

ポスター画像

(C)2021 Focus Features, LLC.

俳優・監督・舞台演出家として世界的に活躍するケネス・ブラナーが、自身

幼少期の体験を投影して描いた自伝的作品。

ブラナーの出身地である北アイルランドベルファストを舞台に、激動の時

に翻弄されるベルファストの様子や、困難の中で大人になっていく少年の

成長などを、力強いモノクロの映像でつづった。

ベルファストで生まれ育った9歳の少年バディは、家族と友達に囲まれ、映

や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごしていた。

笑顔と愛に包まれた日常はバディにとって完璧な世界だった。

しかし、1969年8月15日、プロテスタント武装集団がカトリック住民へ

攻撃を始め、穏やかだったバディの世界は突如として悪夢へと変わって

まう

住民すべてが顔なじみで、ひとつの家族のようだったベルファストはこの

を境に分断され、暴力と隣り合わせの日々の中で、バディと家族たちも

郷を離れるか否かの決断を迫られる。

アカデミー賞の前哨戦として名高い、第46回トロント国際映画祭で最高賞

客賞を受賞。

第94回アカデミー賞でも作品賞、監督賞ほか計7部門にノミネートされ、

脚本賞を受賞した。(映画.comHPより)

 

1969年は日本では昭和44年、今から53年前に起きた暴動を、バディ

の視点で描いています。

北アイルランドは、移民とアイルランド先住民との民族対立や、カトリック

プロテスタントの宗派対立が絡んでいる地域。

同じキリスト教でも、宗派が違うといがみ合い、暴徒と化し、命を落とす者

までいる。

宗教戦争は奥が深い問題なのだ。

ケネス・ブラナー監督が、自分の姿を投影したバディ少年。

この映画がデビュー作だとか。

9歳の子供らしい自然体の演技を魅せてくれました。

バディは祖父母(父方)と大の仲良しで、頼りにしています。

父親はロンドンへ出稼ぎに行き、2週間に一度帰宅します。

バディは父親に話せないことも祖父には話せます。

子供は子供なりに悩み、意外と大人の事も理解しています。

祖父を演じるキアラン・ハインズと、祖母を演じるジュディ・デンチ

孫を愛する祖父母を好演してました。

命を脅かされる街を出て、出稼ぎ先のロンドンで暮らそうと言う父。

環境の変化を恐れ、生まれ育った街を離れたくない母。

引っ越しして、友達や好きな女の子と離れたくないバディ。

悩んだ末に出した結論は…。

ラストの祖母の演技、さすがジュディ・デンチだわ…と納得。

この映画は殆どがモノクロで、モノクロの陰影がまた良いのですよ。

一家が映画館で観る「チキチキバンバン」などは、カラーですが。

ブラナー監督、上映時間98分と上手くまとめました。

只、北アイルランド紛争について、知識を入れて鑑賞すれば、もっと映画の

内容を理解できただろうな。