Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「ファーザー」

今日は久しぶりにミニシアターへ行きました。

3月末に行ったきり、コロナ感染者が増えているのも有って、中心地に在る

ミニシアターには行けませんでした。

鑑賞したのは「ファーザー」です。

ポスター画像

(C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@ ORANGE STUDIO 2020

名優アンソニー・ホプキンス認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙

以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した人間ドラマ。

日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、

老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の

視点から描き出す。

ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは、認知症により記憶

が薄れ始めていたが、娘のアンが手配した介護人を拒否してしまう。

そんな折、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げら

れる。

しかしアンソニーの自宅には、アンと結婚して10年以上になるという

知ら男が現れ、ここは自分とアンの家だと主張。

そしてアンソニーにはもう1人の娘ルーシーがいたはずだが、その姿は

ない。

現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、アンソニーはある真実にたど

り着く。

アン役に「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマン。

原作者フロリアン・ゼレールが自らメガホンをとり、「危険な関係」の

脚本家クリストファー・ハンプトンとゼレール監督が共同脚本を手がけ

た。

第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門

にノミネート。

ホプキンスの主演男優賞のほか、脚色賞を受賞した。

(映画.comHPより)

この映画、ブロ友のguchさんが絶賛していたので、気になってました。

どこまでが妄想なのか?

どこからが現実なのか?

この映画は介護する側ではなく、介護される側が主人公の映画です。

微妙に設定が変わるけど、同じシーンがリフレインします。

アンソニーは自分が認知している現実と、他者が認知している現実が同じ

なのか?違っているのか?が分からず混乱する。

アンソニー認知症が進み、娘のアンは一人では介護できなくなる。

認知症を介護する方も大変だけど、本人は不安でしょうがないんだわね。

だから、何度も同じことを聞くのね。

自分の親が配偶者がこの映画のようになったら…。

手に負えないからと施設に入居させると、見捨てたんじゃないか?と自己

嫌悪に陥るのよね。

身につまされる内容でした。

ラストは子供に戻っていくアンソニー

アカデミー主演男優賞を受賞した、ホプキンスの演技は必見です。

静かな映画ですが、心に響く映画でした。