昨日、シネコンで「カツベン」を観て来ました。
「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」の周防正行監督が、サイレン
ト映画時代を舞台に、一流活動弁士になることを夢見る青年を主人公にしたコメデ
ィドラマ。
当時の人気職業であった、活動弁士を夢見る俊太郎が流れ着いた、小さな町の閑古
鳥の鳴く映画館・靑木館。
隣町にあるライバル映画館に人材も取られ、客足もまばらな靑木館にいるのは、人
使いの荒い館主夫婦、傲慢で自信過剰な弁士、酔っぱらってばかりの弁士、気難し
い職人気質な映写技師とクセの強い人材ばかり。
雑用ばかりを任される毎日を送る俊太郎の前に、幼なじみの初恋相手、大金を狙う
泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察などが現れ、俊太郎はさまざまな騒動に巻き
込まれていく。
主人公・俊太郎役は「スマホを落としただけなのに」「人間失格 太宰治と3人の
女たち」など話題作に立て続けに出演し、本作が映画初主演となる成田凌。
ヒロイン役を黒島結菜が演じるほか、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、
竹野内豊ら周防組初参加のメンバー、竹中直人、渡辺えり、小日向文世ら周防組
常連陣が顔をそろえる。(映画.comHPより)
映画が活動写真と呼ばれていた頃、映画はサイレントで音声が入りません。
芝居小屋にスクリーンを設置し、近くに楽器弾きが控えてて演奏します。
カツベン(活動弁士)が、フィルムを観ながら、セリフや状況を説明します。
楽器はクラリネットや三味線に鐘ぐらいなんですが、最高に素敵なBGMを奏で
ます。
カツベンと楽器弾きは、芝居小屋ごとに専属で雇っていて、少しでも人気が有る
人材を引き抜こうと、芝居小屋どおしで戦いが繰り広げられます。
今もシネマコンサートで、劇中の音楽をオーケストラが生演奏し、映画を楽しめ
るコンサートが有ります。
カツベンを聞きながら、画面を観て楽しんでいる観客が羨ましいです。
↑ 幕間の休憩時間には、お菓子や飲み物を販売します。
私の大好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を彷彿させるシーンが幾つか有
りました。
昔のフィルムはセルロイド製で、熱がこもると自然発火するんですよ。
あのシーンは、周防監督もニュー・シネマ・パラダイスを意識したのかしら?
映画の撮影方法や、フィルムの保存方法など、映画の小ネタが散りばめられてます。
映画好きな人は観るべし!
成田凌、高良健吾、永瀬正敏のカツベンぶりもお見事でしたよ^^