手元に有るのに、なかなか観ない映画はありませんか?
イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが1960年に発表した監督第7作で、
都会の生活に翻弄される兄弟の姿を、アラン・ドロン、アニー・ジラルド、
クラウディア・カルディナーレら若き俳優たちを起用して描いた。
ミラノに住む長男を頼りに、南部から移住してきたパロンディ家。
次男のシモーネはボクサーとして成功への糸口を見つけるが、娼婦ナディアに
溺れ落ちぶれていく。
ある時、三男のロッコも偶然にナディアと知り合い、ロッコとナディアは惹かれ
あっていくが、二人の関係に嫉妬したシモーネによって悲劇が引き起こされる。
(映画.comHPより)
ブロ友のべべさんが、アラン・ドロン生誕祭に行く前に予習をされているので、
私も観てみました。
う~ん、べべさんが言うように、次男のシモーネは下衆野郎だわ。
長男は日和見(ひよりみ)主義、次男はジコチュ―野郎で、三男は真面目すぎて
貧乏くじを引き、四男は頭が良くてしっかり者、五男は甘えっ子。
トラブルメーカーの次男の尻拭いをする羽目になる三男。
↑この映画の頃は20歳ぐらいかしら?本当にハンサムだわ。
でも、私の好みは長男ヴィンチェンツォを演じたスピロス・フォーカスです。
とても良い筋肉をしていたわ^^
映画の内容はちょっと暗めです。
田舎から都会に出て来て、仕事がなかなか見つからず貧乏で…と言うストーリー
展開です。
底辺から這い上がる為に兄弟が力を合せて…なら良いのですが、次男シモーネは
次から次へとトラブルを起します。
都会に染まって悪い仲間と付き合い、自堕落な生活を送るようになります。
シモーネの事が大好きなロッコは、シモーネの尻拭いをします。
この尻拭いが、かえってシモーネを甘やかすことになり、下衆野郎へと変貌して
いくのでした。
家族は時に厳しく接しなければ、その人の為にならないのよね(>_<)
間違った方向へと進む家族愛、兄弟愛を描いた映画でした。
この映画は168分と長尺なので、鑑賞される時は心して観て下さい。