Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「ぼけますから、よろしくお願いします。」

この地では上映が無くて、とても観たかった映画をスカパー!日本映画専門チャンネルで放送していて観ました。

ポスター画像

自身の乳がん闘病を描いたドキュメンタリー番組「おっぱいと東京タワー 私の乳がん日記」で、ニューヨークフェスティバル銀賞などを受賞したテレビディレクターの信友直子が、認知症の母親と耳の遠い父親を題材に手がけたドキュメンタリー。

広島県呉市で生まれ育った信友監督は、大学進学のため18歳で上京して以来、40年近く東京で暮らし、現在はドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターとして活躍している。

呉市に暮らす両親は結婚もせずに、仕事に打ち込むひとり娘を遠くから静かに見守っていた。

45歳で乳がんが見つかり、落ち込む娘をユーモアあふれる愛情で支える母。

そんな母の助けにより、人生最大の危機を乗り越えた信友監督は両親との思い出づくりのため、父と母の記録を撮りはじめる。

しかし、信友は母の変化に少しずつ気づきはじめ…。

2016年と17年にテレビで放送された作品に追加取材、再編集を加えて、信友監督初の劇場作品として劇場上映。(映画.comHPより)

 

あぁ~!本当に素晴らしいドキュメンタリー映画でした。

映画で映っている街並みは、私の実家が在る街です。

私が実家に帰った時に歩いている街並みが舞台となってます。

「老々介護」は私の親もそうですが、田舎は特にそうです。

子供は進学や就職で家を出て行き、親は歳を取って行き…。

映画の中で、認知症の妻が「長生きしたら(他人に)迷惑かけるんかね?」と夫に言うシーンは、観ていて涙が出て来ました。

専業主婦で家事をこなしていた自分が、何だか分からないけど(認知症の為、理由が分からない)家事が出来なくなって、介護サービスを利用して、他人を家に入れることが理解できないのです。

自分が必要ない存在になったのか?…と思い、夫に怒ります。

高齢になって子供にかえって行くのも有るし、認知症の影響なのか、感情の抑制が出来なくなります。

ご主人は妻の介護と家事をしっかり担って、頑張ってました。

 

信友監督の母親は今年90歳になり、父親は99歳になります。

このドキュメンタリー映画は、去年公開されましたが、公開される直前に母親が脳梗塞で倒れ入院したそうです。

地元で公開された時には、お父様が観賞されたそうです。

広島横川シネマでは、信友監督と一緒にお父様が舞台挨拶をされてました^^

 

この映画、我が親を思い浮かべながら観て、 そして自分の未来を思い浮かべながら観ました。

50代になったら、こういうことを考えないといけないんだろうな。

とても勉強になり、感銘を受けた映画でした。