Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「スポットライト 世紀のスクープ」

アカデミー賞の発表が近いからか、スカパー!の映画チャンネル(シネフィルWOWOW)で、歴代の
アカデミー賞受賞作品を放送しています。
↓この地では上映されなかった映画です。やっと観られました。



新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話を、「扉をたたく人」のトム・マッカー
シー監督が映画化し、第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。
2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神
父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを、白日の下
に晒す記事を掲載した。
社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦いに挑
む人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出した。
(映画.comHPより)

この映画の中で、「結婚してはいけないから、こういう事件が起こり得るのだ」と、被害者のカウン
セリングをしていたカウンセラーが言います。
この映画に出て来るのは「神父」です。
キリスト教は、カトリックプロテスタントに分かれています。
「神父」(司祭)は、カトリック教会における聖職者の尊称です。
聖職者で無ければいけないので、結婚は出来ません。

一方、牧師はプロテスタントの教職者の呼び名です。
牧師は教区や教会を管理し、信仰を指導する信徒の代表であり、学校の先生と同じ教職者なの
です。
牧師は結婚して所帯も持てますし、女性も牧師になれます。
ほら!アメリカのTVドラマ「大草原の小さな家」でも、牧師さん一家が出て来たでしょう?

カウンセラーが言うには、抑圧された性衝動が、小さな子供たちに向うのだと…。
勿論、そういう輩はごく僅かです。
…が、スポットライトチームが調べると、出るわ出るわ、エライ数の鬼畜神父が見つかります。
貧困で片親か家庭崩壊で、親との関係性が薄く、口数の少ないおとなしい子供が狙われます。
親に構ってもらえない子供は、優しい神父に構って貰えることが嬉しいのです。
言葉巧みに子供達を招き入れ、己の性の対象にするのです。
そういう行為が行われていることを知りながら、司祭や枢機卿は事実をもみ消します。
告発されたり、事実が発覚すると、病気治療の為とか、休職とか、理由を付けて、鬼畜神父を
よその土地に移動させるのです。
映画では、教会組織ぐるみで神父を守っている感じでした。

何だか…ね、切ない映画でしたよ。
信仰の自由は大事だけれど、ちょっと違った方向に道を踏み外す指導者もいるのよね(T_T)