Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「暗殺の森」(1970年)

上京している間に、恵比寿ガーデンシネマで「暗殺の森」を観ました。



1938年、第二次世界大戦前夜のイタリア。
哲学講師マルチェロは、少年時代のトラウマ―同性愛者の青年リーノを正当防衛ではあるが、
射殺してしまった―に今でも苦しみ、それから逃れるようにファシズムに傾倒していた。
友人のイタロの仲介で、ファシスト組織の一員となったマルチェロは、大学時代の恩師であり
ファシズム運動の支柱でもある、ルカ・クアドリ教授の身辺調査を任される。
彼はブルジョワ家庭出身のフィアンセ、ジュリアを伴い、新婚旅行を装ってパリへと旅立った。
パリでクアドリ教授に迎えられたマルチェロは、その美しい若妻アンナに魅了される。
アンナは、マルチェロが夫の身辺を嗅ぎまわっていることを警戒する一方で、彼を誘惑もする
謎めいた女だった。
クアドリはマルチェロの正体を知ってか知らずか、「君はいつか自分の主義を捨てる日が来る
だろうよ。」と予言めいたことをつぶやく。
間もなく組織の指令は、クアドリの身辺調査から暗殺へと変わり、監視役として屈強なマンガ
ニエーロという男が、マルチェロたちにぴったり張り付くようになった。(wikipediaより)

この映画、2年遅れで日本では1972年に公開されました。
う~ん、やっぱり戦争が根底にある映画は、暗い内容になってしまうのか…?
ラスト近くで己の保身の為に、助けを求めるアンナを見捨てるマルチェロ…、何て酷い男なん
だか(>_<)
観終ってちょっと、悲しい気持ちになりました。

…とはいえ、マルチェロ役のジャン・ルイ・トランティニャンの演技や、ジュリア役のステファニア
・サンドレッリ、アンナ役のドミニク・サンダの美しさは良かったですが。

暗殺の森」は、ベルトリッチ監督作品で初めて、日本で公開された映画です。

機会が有れば、芸術の秋にご覧になってみてください。