今日は夜勤明けで帰宅した夫に、「買い物に行って来る」と言って、ミニシアターに行きました。
「百日紅~Miss HOKUSAI」を観て来ました。
たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。
アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。
宮崎アニメとはまた違う感じで新鮮でした。
大人が感動するアニメでした。
映像もキレイですが、主人公の「お栄」の不器用な生き方に、共感する女性も多いかも?
仕事はできるが恋愛はサッパリダメ。
想いを寄せている男にも、気持ちを伝えられず、ただ見ているだけ。
恋愛エネルギーを全て、絵を描くことに投じている感じです。
そして、歳の離れた妹の「お猶(なお)」への愛情。
このお猶がまた泣かせます。
生まれつき目が見えず、身体が弱いお猶。
北斎は、お猶に憑りついている病気が怖くて、会いに行けずにいる。
愛している者が亡くなることが、怖くて仕方無いのだ。
寺に預けられていたお猶の具合が良くないからと、母親宅に戻され、床に伏しているお猶。
お栄に小言を言われ渋々、見舞いに行く北斎。
お猶に顔を触られた北斎は、お猶が長く生きられないことを悟る。
そして、病気を退治するお守りにと一枚の絵を描き、お栄に届けさせます。
このシーンで私は、ウルっと来ましたわ。
天才奇才の絵師、北斎とその娘お栄の物語、大人が感動するアニメです。
普段アニメを観ない方にも勧めたい作品でした。
ただ吹替えが声優ではなく、俳優ばかりなのが気になりました。
花魁の小夜衣(さよごろも)の声を吹き替えた麻生久美子は、意外と艶っぽい声でイメージ
に合いましたが…。