Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

「かぐや姫の物語」

昨日は今年最後の映画鑑賞に行って来ました。
締めくくり作品は「かぐや姫の物語」です。
 
 
高畑勲監督が「ホーホケキョとなりの山田くん」(1999)以来、約14年ぶりに手がけた監督作。
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされ
てる、かぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。
主人公のかぐや姫役の声優は、映画「神様のカルテ」やNHK連続テレビ小説「てっぱん」などに出
演した新進女優の朝倉あき
2012年6月に他界した俳優の地井武男が、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録
を済ませており、かぐや姫を見つけ育てる翁役として声優出演を果たした。
宮崎駿監督作品で常連の久石譲が、高畑監督作で初めて音楽を担当(映画.comHPより抜粋)
 
日本人に馴染み深い「かぐや姫」ですが、このアニメは子供よりも、大人向きの「かぐや姫物語」で
したよ。
動きがとても滑らかでした。
走るシーンもスピード感が有り、アニメでここまで表せるとは…驚きでした。
この映画では、人にとっての幸せは何か?…ってことを問い掛けてました。
かぐや姫の育ての親、翁(おきな)とおうな、特に翁は躾けや教育を施し、身分の高い所に嫁がせ
ることが、「かぐや姫の幸せ」だと信じている。
おうなは、身分が高いだけでなく、かぐや姫が望むところへ嫁がせたいと思う。
かぐや姫は、自分の意思で決めたいと思う。
村の人達にすれば、生活の心配をせずに暮らせるのが一番幸せだと思う。
でもね、自分の人生なのだから、他人がどうのこうのと人生を決めるのではなく、自分が決めるべ
きなのだ。
 
ただ、この時代は家長や身分が高い者の意見に、逆らうことは出来ない。
帝からの求婚さえも断ろうとするかぐや姫
あまりの辛さに、ここから逃げたい…と思うのだ。
そして願いは聞きいられ、月から迎えがやって来る。
 
なかなか奥深い作品でした。
アニメだから子供向け…なんてことは無いです。
上映時間が137分でした。
映画館では次回予告のCMも含めて、150分と言う表示が出てましたよ(@_@;)
長いけど、飽きさせない展開でした。
子供の頃に聞いた昔話との違いを、観に行くのも良いかも知れませんよ^^
 
それにしても、かぐや姫の「犯した罪」と「受けた罰」とは何だろうか?
映画の中では、ハッキリと答えが出ていません。
人間の欲望でけがれた地上に憧れてしまった「罪」で、地上に流刑されたことが「罰」なのか?
私のような単細胞の者には、哲学的すぎるこの問いの答えが分かりませんでした(-_-;)