Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

人生はカナリア

昨日は午後から映画を観て来ました。
只今ミニシアターは改装中なので、シネコンに行って来ました。
ええ、いつものように2本観ましたよ。
ブログタイトルから推測できると思いますが、1本目は「人生の特等席」
 
「人生の特等席」

 
 
ガス(クリント・イーストウッド)は長年、大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたが、ここの
ところ年のせいで視力が弱ってきていた。
それでも引退する素振りを見せない彼に、チームはスカウトマンとしての手腕に疑いの目を向け
る。
窮地に陥った父親に救いの手を差し伸べたのは、あまり関係が良好とはいえない娘のミッキー
エイミー・アダムス)だった。(シネマトゥデイHPより抜粋)
 

      ↑ ダーテイー・ハリーも歳を取りました…が、渋いですね~。 
 
「俳優は引退した」と言ってたイーストウッドですが、この映画の監督はイーストウッド自身が
映画製作を叩きこんだ愛弟子、ロバート・ロレンツなんですよ。
脚本に魅かれたのも有り、今作で俳優復帰しました。
以前観たブラピ主演の「マネーボール」では、ID野球を駆使して勝利して行く映画でしたが、
こちらは己の目と耳で選手を発掘していく、野球スカウトマンを主人公にした映画です。
早逝した妻への思い、娘との確執、己の体力の衰え、スカウトマンとしてのプライド…などが
描かれています。
ラストは「カエルの子はカエル」なのね…と思いますよ^^
娘役にエイミー・アダムス、他球団のスカウトマン役にジャスティン・ティンバーレイク、球団
オーナー役でロバート・パトリックが出てました。
ロバートは「ターミネーター2」で、変幻自在に姿を変えるT-1000役を演じた俳優です。
懐かしかったわ。
武骨で不器用で、でも己の信念を曲げないスカウトマンを演じたイーストウッド、爺さんになって
も素敵です。
野球好きな人にも、そうでない人にもお勧めな秀作です。
 
2本目は「北のカナリアたち」を観ました。
 


 
 夫・川島行夫(柴田恭兵)と共に北海道の離島にやってきた小学校教師、はる(吉永小百合)が受
持つことになったのは6人の生徒たち。
鈴木信人(小笠原弘晃)、戸田真奈美(渡辺真帆)、生島直樹(相良飛鷹)、安藤結花(飯田汐音)、
藤本七重(佐藤純美音)、松田勇(菊池銀河)だった。
彼らの歌の才能に気付いたはるは、合唱を通してその心を明るく照らしていく。
「先生が来るまで学校がつまらなかった」とこぼしていた子供たちの顔にも笑顔が溢れるようにな
り、大自然に響き渡るその歌声は島の人々の心も優しく包み込んでいった。
ある夏の日、生徒たちと行ったバーベキューで悲しい事故が一同を襲う。
子供たちは心に深い傷を負い、はるは心配する父(里見浩太朗)を一人置いて、追われるように島
を出ることになる。
だが、島を離れた後も心に残るのは6人の生徒たちのことだった…(goo映画HPより抜粋)
 

この映画、舞台が利尻島なので北海道ロケが多く、札幌のシーンでは、あの辺りだわ、この辺り
だわ…と懐かしく思いながら観てました。
撮影が「剣岳 点の記」を監督し撮影した木村大作なので、風景がとても美しく撮影されてます。
利尻富士がキレイなこと。
神々しい美しさを感じましたよ(^o^)
 
そして、子役の子供達が、大人になってからを演じる俳優達と似た顔立ちなので、違和感が無
かったです。
よく見つけて来たな…って言うぐらい、面影が有りました。
もちろん、歌唱力が条件でしたから、歌も上手いですよ。
 
…でね、はる先生が教師を辞めてしまう原因となった事故なのですが、子供達は皆それぞれ
分が原因を作った…と心に傷を残しているのです。
20年間ずっと、後悔しながら生きていたのですよ。
森山未來が演じた信人役、吃音が有る難しい役でしたが、子役の小笠原弘晃くん見事に演じ
ました。
ラストは「おぉ~こう来たか」って、素敵なエンディングを迎えます。
明るい未来を感じさせるエンディングでした。
吉永小百合の為に作られた映画」と思うぐらい、小百合さんは役どころにマッチしてました。
 
昨日観た2本とも、完成度高く、お勧め出来る作品です。
土曜日は「映画の日」、「スカイフォール」は激混みしますから、違う作品は如何でしょうか?
 
仕事帰りの夫と一緒に帰ろうとスーパーの前で待っている間に、♪歌を忘れたカナリアは~♪
と口ずさみながら待ってました(^^♪
そう言えば川端康成の短編小説で「金糸雀」(カナリア)…というのが有りましたわ。
確か、人妻と不倫した画家の話だったわね。
こちらの話は悲しく終わりますが「北のカナリアたち」は、一筋の光明が見えた映画でしたよ。