Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

残酷なかぞくの国

今日は夫、用事が有り、退勤後に急きょ香川県の知人に会いに行きました。
明日の夕方には帰って来る予定です。
夫に頼まれて、知人に渡すお土産を購入して夫に渡して来ました。
…で、夫にお土産を渡す前にミニシアターで映画を観て来ました。
 



自由奔放に世界中を飛び回る旅行作家だったエヴァティルダ・スウィントン)は、恋人フランクリン
(ジョン・C・ライリー)の子を妊娠し結婚するが、我が子への愛だけでなく違和感にも苛まれる。
生まれてきた息子ケヴィン(エズラ・ミラー)は、悪意に満ちたとしか思えない反抗を繰り返し、3歳
になっても言葉を発せず、6歳でおむつもとれない有様だった。
やがて妹のセリアが生まれ、ケヴィンも美しく賢い少年に成長するが、エヴァとの関係は悪化する
ばかり。
そして、恐ろしい事件が起きる…(goo映画HP、Yahoo!映画HPより抜粋)
 
この映画を観ると子育てが恐くなります(>_<)
実母だと言うのに、息子が赤子の頃から母親に全く懐かないんですよ。
一言に「反抗期だから」とは言えないぐらい、悪意に満ちた反抗の仕方なんです(@_@;)
そしてその悪意は、父親や妹までにも及んできます。
原題は「WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN(私たちはケヴィンについて話す必要がある)」なんで
すが、ケヴィンは話しても解決できない大事件を起こします。
映画は事件後の「生き地獄」にさらされている母親の姿から始まり、現在と過去を折り込みながら
ストーリーが進行します。
ケヴィン役のエズラ・ミラーが、冷酷で美しい少年役を見事に演じています。
美しいがゆえに残酷さが際立ちます。
子供が何か事件を起こしてしまった時、親兄弟は世間から責任を取れと責めを負わされます。
被害者や被害者の家族、加害者の家族、どちらも辛い状況に置かれます。
いろいろと考えさせられる映画でした。
 
2本目は「かぞくのくに」
 

1970年代に帰国事業により北朝鮮へと渡った兄。
日本との国交が樹立されていないため、ずっと別れ別れになっていた兄。
そんな兄・ソンホ(井浦新)が病気治療のために、監視役(ヤン・イクチュン)を同行させての3ヶ月間
だけの日本帰国が許された。
25年ぶりに帰ってきた兄と、生まれたときから自由に育ったリエ(安藤サクラ)、兄を送った両親との
家族だんらんは、微妙な空気に包まれていた。
兄のかつての級友たちは、奇跡的な再会を喜んでいた。
その一方、検査結果はあまり芳しいものではなく、医者から3ヶ月という限られた期間では責任を持
って治療することはできないと告げられる。
なんとか手立てはないかと奔走するリエたち。
そんな中、本国から兄に、明日帰還するよう電話がかかってくる…。
(goo映画HP、映画com.HPより抜粋)
 
1本目に続き、この作品も「家族の姿」を描いた作品です。
25年ぶりに一時帰国した兄、口数が少なくなっているんです。
あちらの国に戻ると、誰と会って何を話したかを全て報告しないといけないんです。
下手に何か話すと、あの国にいる自分の家族にも危険が及びます。
話を聞いた兄の友達が集まってくれて、どういう生活をしているのか皆に聞かれても、何も話せなく
て、もどかしいんですよ(T_T)
この映画はヤン・ヨンヒ監督が、北朝鮮と日本に暮らす自身の家族の境遇を題材に掲げ、初のフィク
ション映画として作り上げた家族ドラマです。
屈折した役が多い安藤サクラが、今回は普通の人を演じてます…が、上手いわ、安藤サクラ
いい女優になりました。
 
もうね、言動の自由が認められない国ですからね。
実の親子でも心の内を話せないんですよ。
母親役を宮崎美子が演じてますが、「子を思う母心」を見事に演じてました。
「かぞくのくに」機会が有れば、ぜひ観て欲しい映画です。