Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記

健康であれば大抵のことは気合いと根性で乗り切れる!

フェアゲームは恋の罪

今日は毎月1日の「映画ファン感謝デー」だったので、ミニシアターに行って来ました。
本当は「麒麟の翼」を観ようかと思っていたのですが、時間がちょっと間に合わなかったから、
ミニシアターに行きました。
 
まず1本目は「フェアゲーム」を観ました。
 
 ポスター画像
(C)2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
ちょっと貫録がついたナオミ・ワッツです。 
 
03年3月に開始されたイラク戦争のきっかけとなった大量破壊兵器の存在。
元米外交官ジョセフ・ウィルソンはその存在そのものを否定するレポートを発表したが、米政府は
それ無視。
さらに報復としてウィルソンの妻バレリー・プレイムが現役のCIAのエージェントであることマスコミ
暴露する…。
イラク戦争開戦をめぐり実際に起こった「プレイム事件」を「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リー
マン監督が完全映画化した実録サスペンス。
出演は、バレリーにナオミ・ワッツ、ウィルソンにショーン・ペン。(映画.comHPより抜粋)
 
この映画、実話なんですよ。
バレリーは大量破壊兵器が存在しているかどうかを調査していました。
上からの命令で、あちこちに潜入して調査してたんです。
しかし、どこを調べても存在が見つからない。
CIAはバレリーの夫を利用して情報を集めようとする。
妻のためにアフリカのニジェールまで出向くジョセフ。
でもやはり、そういう兵器は存在していない。
CIAに報告しても信じて貰えない。
ブッシュ大統領が、開戦することに賛成していたから、このままだと戦争が始まってしまうと思い、
ジョセフは「大量破壊兵器は存在しない」と新聞に寄稿する。
そのことにより大統領陣営は、保身の為にバレリーの名前を明かし、彼女がミスを犯した無能な
エージェントだとマスコミに発表するのだった。
バレリーを社会から葬り去るために、問題をすり替えたのだ。
正しいことをして「間違っている」と責められるんだよね。
長い裁判の末にやっと「大量破壊兵器は無かった」と、バレりーとジョセフの言い分が認められる。
社会的に抹殺される…と言うのは、生きながらに殺されるようなものだ。
ショーン・ペンは、政治が絡んでいる映画に出演することが多い。
他の映画に出演してるときと、力の入り方が違うわね。
エンドロールの中で、バレリー本人が裁判で証言している場面が使われていた。
戦争開戦の大義の為に、真実をネジ曲げられる…そんな世の中がまだ存在しているのだ。
社会派問題が好きな人向けの映画です。
私にはちょっと重い内容でした。
 
そして2本目は「恋の罪
園 子温(そのしおん)監督作品です。
 
ポスター画像
 (C)2011「恋の罪」製作委員会
 
どしゃぶりの雨が降りしきる中、ラブホテル街のアパートで女の死体が発見される。
事件担当する女刑事・和子(水野美紀)は、仕事と幸せな家庭を持つにもかかわらず、愛人と
の関係を断てないでいた。
謎の猟奇殺人事件を追ううちに、大学のエリート助教授・美津子(冨樫真)と、人気小説家を
夫に持つ清楚で献身的な主婦・いずみ(神楽坂恵)の驚くべき秘密に触れ引き込まれていく
和子。
事件の裏に浮かび上がる真実とは…。3人の女たちの行き着く果て、誰も観たことのない愛
の地獄が始まる…。(goo映画HPより抜粋)
 
これね~キャストは良いんだけど、活かし切れて無いんです。
もっと水野美紀の活躍を描くべきだったか?
東電OL殺人事件をモチーフにしている映画です。
園監督作品は「愛のむきだし」「ヒミズ」を観ましたが、この両作品はラストに「微かな希望」が
残されるんですが、「恋の罪」は中途半端な感じでした。
冷たい熱帯魚」は観ていないのですが、これもまたバイオレンス映画みたいで…。
神楽坂 恵の演技は凄かったです。
最初はおどおどしていたのに、他人に褒められたり見られたりすることで自信が出来て、段々
キレイになっていくのです。
自信は大事ね。
ただね~妻に指一本触れない潔癖な夫が、外では違うんですよ。
R指定作品の内容なので、ブログとは言え書けません^_^;
まさに「水清ければ魚棲まず」ですか…(>_<)
人間多少は抜けている所が無いといけないのかも?
今日の映画のハシゴは疲れました。
やはり内容によりますね(*_*)